８年３組・社会（地理）の授業の様子です。

　九州地方の学習で『沖縄県の自然環境と抱える問題点』を取り上げていました。私も何回か旅行で訪れたことがありますが、豊かな自然と歴史遺産、特有の文化を有する沖縄は、たくさんの魅力にあふれています。

　一方で、かつて栄えていた琉球王国が明治時代になって日本に組み込まれたこと、さらに第２次世界大戦末期の地上戦や、戦後は米軍の軍政下にあったこと、現在も続く米軍基地問題など、負の歴史や喫緊の課題も確認しました。

　私の友人で、沖縄の企業の経営コンサルタントをしている人から「内地」という言葉を聞くことがあります。東京都も含む本州を指す俗語で、沖縄県の人は普通に使うそうです。しかし、私たちには自分の暮らす場所が「内地」などという自覚はないし、そもそも「内地・外地」という概念がありません。そんな俗語からも、沖縄県の歴史の一端が感じ取れるかもしれませんね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　校長　武田幸雄