校長日記

6月11日(水)本日の授業風景(1)

公開日
2025/06/11
更新日
2025/06/11

校長日記

 8年1組・国語の授業の様子です。


 古文『枕草子』(清少納言)の学習です。この時間は、有名な【春はあけぼの】で始まる第1段を取り上げていました。【春は… 夏は… 秋は… 冬は…】と、四季折々の興趣ある時間帯と対象物を挙げ連ねています。


 秋の段では【夕暮れ】が挙げられ、興趣ある対象物として【からす】と【かり】2種の鳥が出てきました。ただし、同じ興趣ある鳥でも【からす】は【あはれなり(しみじみとした風情がある)】と述べているのに対し、【かり】は【をかし(趣がある)】で表現しています。なぜ、清少納言は2つの言葉を使い分けたのでしょう?


 2羽3羽とばらばらにねぐらに飛び急ぐ【からす】と、空高く隊列を組んで飛んでいく【かり】の様子を想像して比較してみてください。【あはれなり】と【をかし】の違いを考えるヒントになるかもしれませんよ。

                                         校長 武田幸雄