校長日記

10月21日(水)本日の授業風景(1)

公開日
2020/10/21
更新日
2020/10/21

校長日記

 9年1組・国語の授業の様子です。

 論説文「作られた『物語』を超えて」(山極寿一)の学習です。「ゴリラは凶暴である」という19世紀の人間によって作られた物語によって、その後ゴリラは不幸な歴史を背負うことになります。そして、そのような誤解に基づく「物語」は人間社会にも存すると、筆者は述べていました。

 さらに、その「誤解」が修復されないまま「物語」が独り歩きしてしまったとき、言葉や言語の違う民族間では悲劇をもたらすことがあると指摘していました。その一例として上げられていたのが「ルワンダ内戦」です。

 写真は、先生が電子黒板でそのルワンダ内戦の資料を見せてくださっているところです。ツチ族・フツ族という異なる民族間で、お互いを悪とする「物語」が作られ、世代間で継承された結果が生み出した悲劇…。論説文の読み解きだけでなく、人間の愚かさも読み解いてほしい教材です。

                          校長 武田幸雄