季節はすっかり秋本番を感じるようになりました。にもかかわらず申し訳ありませんが、今さらながら夏の思い出話をさせてください。
皆さんも行ったかもしれませんが、今年はコロナ禍で中止になっていた盆踊りが、久しぶりに各地で復活しました。私も孫にせがまれ、何カ所かに足を運びました。そして、コロナ前には盆踊りと結びつけたことのなかったある曲が、どの会場でも使われていることに驚きました。
それはAKB48というアイドルグループの『恋するフォーチュンクッキー』という曲です。かれこれ10年前のヒット曲なので、皆さんの中にも知らない人がいるかもしれません。そのため少しだけミュージックビデオを流します。 ♪♪♪(MVを視聴しました)♪♪♪
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これまで私の知っている盆踊りの定番曲といえば『東京音頭』や『炭坑節』、子ども向けでは『オバQ音頭』や『アンパンマン音頭』でした。
だから、私より年配と思われるご婦人方が【♪ 未来はそんな悪くないよ Hey! Hey! Hey! ツキを呼ぶには笑顔を見せること】などの歌詞に合わせて踊っている姿はとても新鮮に感じられ、同時に心がほっこりしました。
この曲は失恋がモチーフですが、それでも明るく前を向こうと励ます応援歌だと思っています。ただし、それは人を励ます時にありがちな「頑張れ!」「負けるな!」という叱咤激励ではありません。あえて言うなら「ゆるい応援」です。
私は、人を応援する時はもちろん自分で自分を励ます時も、叱咤激励と「ゆるい応援」を使い分けています。どちらが好きとか嫌いとか、どちらが良いとか悪いとかの話ではありません。単純に使い分けているのです。
例えば、戦う相手や乗り越える壁が明確で具体的なのであれば、私は人も自分も「頑張れ!」「負けるな!」と励まします。一方、特に若いうちは、「自分の将来が思い描けない」といった漠然とした不安にとらわれることがあります。また、「現に頑張っているけど、思ったような結果が出ない」ということもあります。
私はそういう人に対しては、あるいは、自分がそういう状態にある時は、あえて「頑張れ!」「負けるな!」とは言いません。理由は簡単です。どう頑張れば不安を払拭できるか分からないでいる人(自分)や、頑張っているけど結果を残せないでいる人(自分)に、「頑張れ!」「負けるな!」という言葉は響かないからです。
だから、私はそういう人(自分)には「今は無理せず、ただ未来を信じていればいいよ」と、ゆるく励ますことにしています。
もし、皆さんと同じ10代の私がそう言っているのであれば、その言葉に説得力はないかもしれません。しかし、私は皆さんと同じ中学生時代を過ごしてから、すでに50年=半世紀経ちました。
それだけ長い年月の中で、数多くの失敗や成功、挫折や再起、悲しみや喜びを繰り返してきて、今の私があります。そんな私だからこそ、実感を込めてゆる〜くゆる〜く、皆さんにこう伝えられるのです。
「今は不安なことも、いつか笑顔で振り返ることができるよ」
「それなりの苦労はあるけど、大人になるって悪いことじゃないよ」
「将来が分からないのが不安と言うけど、将来が分かっている人生なんてつまらないし、将来を切り拓くのは自分なんだよ」
今、皆さん一人ひとりに様々な不安や心配事があることでしょう。でも、とりあえず私のメッセージを信じてください。そして、最後にもう1つ伝言を付け添えて、本日の話を終わります。
「板三中には、皆さんの相談にのり全力で支援してくれる先生がいらっしゃるよ。また、疲れた時に誰でも利用できるSBSルームもあるよ。そのSBSの意味は、Step By Step(一歩ずつ・少しずつ)。ゆるくていいから、一歩ずつ、一歩ずつ…、前へ」