2学期から校内の通信環境が整ったことで、全ての教科・授業で1人1台端末 Chromebookが有効に活用されています。
9月の第1週に、あるクラスの生徒たちが生活記録に書いたコメントを紹介します。いずれも授業のあり方が1学期と大きく変わったことに驚きつつ、期待感を抱いているコメントでした。
【Chromebookの活用ぶりに驚きました。1学期とこんなに違うとは…。文房具のように使いこなしていきたいです】
【5時間中ほとんどの授業でChromebookを使いました。美術や英語などでフォームで課題を提出し、時代は変わったと思いました】
表現の違いはあれ、多くの人が似たような感想を書いていました。ただ誤解のないように言っておくと、授業でChromebookを使うことは、それ自体が「目的」ではありません。あくまでも授業をわかりやすく効率的に進め、皆さんの学力向上に役立てることが目的です。
また、学習面だけでなく、NHKで取り上げられた夏休み中のフォームアンケートのように、皆さんの心に寄り添い、皆さんの生活支援に役立てるのも重要な目的です。Chromebookは、それらの「目的」を達成するための「手段」にすぎません。
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ただし、この9月に限って言うと、あえてChromebookを使うことを「目的」とした側面もあります。とにかく、なるべく多くの学習活動にChromebookを導入してみました。なぜなら、どんな使い方が学習効果を高められるかを知るには、「まず使ってみること」が必要だったからです。
そのため全ての先生方がトライ・アンド・エラー(試行錯誤=試しにやってみたり失敗したりすること)を重ねました。その結果、まだ発展途上ではあるものの、Chromebookを使い、学習・生活の両面で皆さんを支援する最低限のスキルは、身につけることができました。
そんな先生方のトライ・アンド・エラーが、また新たな「学び支援」へとつながりました。本校では10月から毎日、基本的に全てのクラスで全ての授業を配信します。つまり、コロナに限らず様々な事情で学校に来られない場合、家にいながら時間割と同じ授業を受けられるようにしたのです。
例えば、あなたが足を捻挫したとします。歩くと痛いので、大事をとって一日だけ学校を休みましたが、安静にしていれば学習に支障はないと仮定してください。そんな時、あなたが希望すれば、家にいながら配信授業を受けられるようにしたのです。
もちろん配信授業は、強制ではありません。1時間目から6時間目まで全てを受ける必要もありません。この取り組みは、全ての板三中生の学びを止めないために、「授業の門だけは、常に開けておきますよ」という先生方のメッセージなのです。
とはいえ、今までと同様、教室での対面授業に優るものはありません。配信授業は、あくまで補助的な「学び支援」と捉えてください。また、対面式を前提に行っている授業を配信授業として併用するには「双方向性(先生との質疑応答、友達との意見共有)の確保」や「実技教科の配信方法」など、乗り越えるべき壁はいくつもあります。
しかし、それでも板三中は、前のみを見て進みます。たとえその先に壁があったとしても、先生方と皆さんとで知恵を出し合い協力すれば、どんなに高く分厚い壁も、板三中の進撃を阻むことはできないと、信じているからです。
最後に、皆さんには言うまでもないと思いますが、Chromebookは学校教育のために貸与されています。したがって、本校の教育目標『学ぶ・鍛える・思いやる』を達成するためだけに使用してください。
皆さんの教室に掲示してあるたった一つの校則『 Be Gentleman(紳士であれ)』の付則にも、同じことが明記されています。その使い方が紳士の使い方としてふさわしいかどうかは常に意識しながら、Chromebookを大いに使いこなしていきましょう。
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上記、生徒に話した配信授業に関する保護者の皆様用の補足説明を、本日発行の校長通信(4面)に記載いたしました。あわせてご参照ください。