生活科(1年)
- 公開日
- 2020/12/19
- 更新日
- 2020/12/19
校長通信
1年生が生活科の学習で「お店屋さん」を開いています。
一見「遊び」のように見えますが、次のような目的をもっています。
・どのようなお店を開くとよいか
・遊びのルールをどのようにすれば、お客さんが喜んでくれるか
・お店を開くには、どのような準備が必要か
・誰がどのような役割を分担するとよいか
・実際に作業をしながら、計画を手直しする
つまり、大人が仕事上でプロジェクトを立ち上げ運営していくことを「遊び」の要素を採り入れて体験的に学んでいるのです。
そして、準備の段階でうまくいかないところは相談しながら手直ししていきます。
つまり、トライ&エラーを重ねて、みんなで実現可能なお店作りをしていくのです。これこそが本来の「学力」に相当します。
このような学習は、3年生以上で学ぶ「総合的な学習の時間」につながっていきます。
校長は「輪投げ」のお店に招かれて遊んできました。
ペットボトルに手作りの輪を投げるゲームですが、「簡単コース」と「難関コース」が準備されていて、お客さんが選べるようになっています。
難関コースはペットボトルが狭い範囲に並べられていて、場所によって、点数が違います。
遠い場所や他と重なっているペットボトルには高得点が付けられていました。
みんなで話し合って、より楽しんでもらえるように、よく工夫されています。
この学習では、子どもたちが主体的に動いており、「自分たちの力でできた」という達成感をもたせることができます。
もちろん、その裏では丁寧な計画と、各グループに対する入念な助言を担任がさり気なく与えています。
「先生に言われてようにやった」のではなく、「分からないところは先生に聞いた」と感じながら主体的に学習することの出来る環境を作ることが、教師の腕の見せ所です。