校長あいさつ

校長  山藤 知子

令和3年度から本校に着任し、3年目となりました校長の山藤知子です。どうぞよろしくお願いします。

 昨年度、本校は創立50周年を迎えました。50周年をお祝いする様々な行事をとおして、子どもたちは、学校を大切にする気持ち、学校を支えてくださった方々への感謝の気持ち、そして、みんなで心を一つにして目標に向かって頑張る気持ちを育てることができました。この豊かな心を昨年度だけで終わりにせず、新たな50年の一歩を踏み出した今年度も、大切にしていきたいと思います。

 さて、令和5年度の教育活動は「学ぶ楽しさ」に加え、「多様性の尊重」を大きな柱とします。
 まず「学ぶ楽しさ」についてです。「子どもたちが、学ぶ楽しさを感じることのできる学校」をめざします。人生100年時代といわれ、子どもたちには、義務教育を含めた約20年間の学びの後にも、人生を豊かにする自主的な学びを継続していってほしいと考えています。そのためには、小学校の頃から「学ぶ楽しさ」を感じることが重要です。毎日の授業で、基礎基本の学力をしっかりと定着させるとともに、問題解決型や探究的な学習を取り入れ、友達と一緒に学習する楽しさや新しいことを知る喜びを感じられるようにしていきます。
 また、子どもたちの成長のゴールイメージを教育目標「考える子・行動する子・思いやる子・創り出す子」とし、常に意識できるようにしていきます。子どもたちの合い言葉となるよう、教育活動の様々な場面で繰り返し伝えていきます。
 
  【自立】考える子:主体的に学習し、学び合いにより深く考えようとする子ども
  【貢献】行動する子:きまりを守り、みんなのために行動しようとする子ども
  【共生】思いやる子:相手を思いやる豊かな心で、協力しようとする子
  【創造】創り出す子:よりよい生活をめざして、新しい考えを創り出そうとする子ども

 次に「多様性の尊重」です。本校は、昨年度までも多くの外国籍の子どもたちが在籍していましたが、今年度はさらに多くの国からたくさんの子どもたちが転入してきました。子どもたちはこれまで国籍に関わらず、大切な友達として仲良く学校生活を過ごしてきました。そこで、今年度はさらに一歩進め、「多様性を認め合い、尊重し合う子ども」にまで高めていきたいと思います。自分とは違う部分や考えをもつ友達を受け入れるとともに、その違いを一人ひとりの個性として認め、違いを生かして新しい考えやよりよい考えを創り出していく。多様性を尊重する態度を身に付けることは、性別、年齢、障がいの有無、国籍・文化的背景、価値観などにかかわらず、誰もが自分らしく生きられる社会を築く子どもたちの成長につながっていくと考えます。

 今年度も、子どもたちにとって価値ある学校生活となるよう工夫と改善を重ね、教職員一丸となって子どもたちを育てていきます。保護者の皆様、地域の皆様、本校へのご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いします。