学校日記

2月オンライン朝礼

公開日
2022/02/07
更新日
2022/02/07

できごと

学校長より(一部省略)
 毎日の新型コロナウイルスの報道に不安を覚える日々が続きますが、本校でも保護者宛に学校緊急連絡メールで陽性者の情報を流しています。日々新たな陽性の報告が来ているのですが、板橋区内も数が多いため、保健所や教育委員会による確認がすぐにできないので、タイムリーにメールを出すことができない状態です。これまでは家庭内感染がほとんどですが、感染経路がわからないものも出てきており、学校内での感染もあるのか心配しています。
 注意すべきことは今までと変わりませんが、学校における、特に感染リスクの高い活動として、合唱、管楽器の演奏、密集する活動、近距離で接触する運動、大きな声や激しい呼気を伴う活動については控えるように文部科学大臣が発言しています。これから新たな通知があったときには改めてお知らせします。

 今日の朝礼の話は、そんな今日、明日のことではない未来のことを話したいと思います。みなさんが将来、社会の中心として働いているであろう20年くらい先のことを考えてみましょう。義務教育を終え、例えば高校に行き、大学にも行ったとしたら、7年生は10年後に就職1年目ですかね。社会的に「自立」することになります。そこからさらに10年働けば、かなり社会人経験も積み、活躍できる歳になっているのではないでしょうか。
 これまでは、人生を3つのステージに分けて考えることができたと思います。20歳前後までは「教育」を受けるステージ、20歳前後〜60歳前後までは「仕事」のステージ、そしてその後は「引退後」のステージ。私もほぼこの通りの人生を送ってきました。
 しかし、ある調査によると2007年生まれの子の半数が到達するであろう年齢は日本人の場合107歳だそうです。長寿化が進み人生100年時代が到来すると、引退後が40〜50年と長くなるわけです。そこで「マルチ・ステージ」という考え方が生まれました。 20歳前後で社会に出てからは会社勤め、フリーランス、学び直しをして、副業・兼業をして、起業し、ボランティアもしたりなど、さまざまなステージを同時に行ったり、仕事を変えたりしながら生涯現役であり続けるというパターンです。
 昔は会社に入ったら、年齢と共に給料も上がっていきました。しかし、段々と能力に応じて給料が支払われるようになり、長く勤めればよいという時代は過去のものになってきました。前の年と同じことをやればいいのではなく、時代の変化に対応して、新しいことを生み出すことが大事になってきたのです。まさに校歌の3番にある「創造」ですね。学校も今までやっていたことがコロナでできないという変化に対応して新たな方法を考えなければいけないですね。

 9年生は高校受験真っ最中、合格を決めた人もこれから試験に臨む人も、それに続く8年生、7年生も、これからの時代がどうなっていくのか、社会の変化に興味をもっていってください。高島二中50年の良き伝統をこれからの時代に合ったものにどんどん進化させていきましょう。