学校日記

道徳授業地区公開講座(演劇鑑賞)で深まった生徒の学び

公開日
2025/11/19
更新日
2025/11/19

できごと

 昨日は、「道徳授業地区公開講座」として、東京都の「笑顔と学びの体験活動プロジェクト」を活用し、劇団芸優座による演劇鑑賞を行いました。鑑賞後の生徒の記述からは、多くの深い学びが見られましたので、その一部をご紹介します。

1 思いやりの大切さに気付く

 最も多かった意見は「思いやりを大切にしたい」というものでした。登場人物の行動から、表に現れない優しさや、小さな思いやりが誰かを救うことを実感した生徒が多く、「見返りを求めない優しさを大切にしたい」という声も寄せられました。

2 自分にできる行動を考える姿勢の広がり

 鑑賞後には、

・困っている人に手を差し伸べる

・相手の気持ちを考えて行動する

・家族や友人に感謝を伝える

・決めつけず、相手を理解しようとする

など、日常で実践したい具体的な行動が多く挙げられました。「自分の大切なものを手放して人のために動く姿に心を動かされた」という意見もあり、行動への意欲が高まっていることが分かります。

3 命の尊さや希望についての気づき

 作品中の“最後の一葉”をはじめ、生きる希望や強い願いが人を支えること、一日を大切に生きることなど、命に関する深い学びを得た生徒も多くいました。

4 人を外見で判断しない姿勢

 第一部の作品では、「見た目や立場で人を判断しない」という気づきが多く見られました。「最初の印象と本当の姿の違いに驚いた」「決めつけをなくしたい」という記述から、人間理解の大切さを実感した様子がうかがえます。

5 感謝の気持ちの再確認

 家族や友人、日々支えてくれている周囲の存在に改めて目を向け、「当たり前に感謝したい」「言葉にして伝えたい」という思いを述べる生徒が多数いました。

6 自分を変えたいという前向きな決意

・誰かのために進んで行動したい

・諦めずに努力したい

・誤解を放置せず、対話を大切にしたい

など、これからの自分の生き方に関わる前向きな決意が多く挙がりました。

まとめ

 今回の演劇鑑賞を通して、生徒たちは「思いやり」「感謝」「命の価値」「人を信じること」など、多様で深い学びを得ました。特に、劇の中に込められた複数のテーマから、自分なりに価値を見いだし、日常の行動につなげようとする姿が見られたことは大きな成果です。今後も、体験を通して心を揺さぶられる学びを大切にしていきたいと思います。