本日は、年度当初の保護者会が開かれました。
8・9学年は、保護者の皆様の利便性向上に資するため、昨年度と同様に対面参加かオンライン参加かを選択できるようにいたしました。その結果、多くの皆様にご出席いただきましたことに感謝申し上げます。
一方で、機器の不具合により一部クラスのオンライン配信で音声が入らないというトラブルもありました。すぐICT支援員が対応いたしましたが、復旧に至らず大変ご迷惑をおかけしました。
オンライン参加の皆様と欠席された皆様には、全ての資料をお子さんが持ち帰りますのでご確認ください。本日の説明等は全てそれらをもとに行っておりますので、ご質問等ありましたらご連絡ください。
なお、校長挨拶のみ、下の『おりたたみ記事』に掲載いたします。本日は、大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
校長 武田幸雄
本日はご多用中のところ、保護者会のために学校まで足を運んでくださった皆様、あるいは、オンラインで参加されている皆様に、心より御礼申し上げます。
本校校長の武田でございます。限られた時間でございますので、今年度の学校経営計画の要諦に絞ってお話し申し上げ、私の挨拶に代えさせていただきます。では、「令和6年度学校経営計画(概要版)」を画面共有させていただきます。
ビジョン・ミッションに続くストラテジー【基礎学力(体力)の定着と向上を達成するための戦略】に関して、本校では「付加価値のある教育活動」に力を入れて取り組んでいます。
そして、その一環として今年度より板橋区研究奨励校を受け、2年間にわたる『誰1人生徒を取り残さないプロジェクト』略称『DSTP』の研究・実践を発足させました。
これは、Chromebookを活用した次世代型の学習支援・生活支援や、保護者の利便性向上、LGBTQなどを念頭に置いたジェンダーレス化、家庭でも教室でもない第3の居場所づくり等、過去6〜7年の間に本校が生徒のために取り組んできた教育活動を、持続可能で発展的な取り組みへと体系化するプロジェクトです。
緒に就いたばかりのプロジェクトなので、現在はここに書かれているDSTP5つの視点を中心に検証と研究を始めたところですが、前例や慣例慣行にとらわれないのが本校の教職員の強みなので、これからも自由な発想で「誰1人生徒を取り残さない視点と仕掛け」が生まれてくると期待しているところです。
次に、GIGAスクール構想の実現についてです。おととし12月に公開した発表サイトは、800人近い全国の都道府県の方が閲覧されています。この発表をゴールではなく新たなスタートととらえ、今年度も全校態勢でさらなる研究・実践を進めてまいります。
また、RS(リーディング・スキル=教科書を読み解く力)の育成も、重点施策としている活動です。
いくらICT(情報通信技術)を使いこなせても、肝心の教科書を読み解けなければ、学力向上はおぼつかないでしょう。そのため本校では、国語に限らず全教科の授業で「共書き」や語彙力を高める「MT(ミーニングタイム)」を設けるなどして、その育成に取り組んでおります。
それと同時に、週に2回全校一斉に新聞コラムの書き写しを行うRSタイムを設けています。また、隔週で行う朝礼も、RSを意識した講話を校長通信に掲載し、それを読み聞かせする形で実施しています。さらに定期考査においても、教科書の一部を転載した問題を作成したりして、テストの中でもRSの育成を図っています。
次に【基本的生活習慣の確立と規範意識の涵養を達成するための戦略】に関して、本校ではたった1つの校則『Be Gentleman(紳士であれ)』に基づいた生徒指導を行っています。ここでいう「ジェントルマン」とは、男女に関係なく、知性に富み、礼儀正しく、思いやりにあふれた人」のことです。
本校では、決まりやルールの押しつけでなく「ジェントルマンは、どうあるべきか」について、常に教員と生徒が共に考え、生徒の自律の精神を育む指導・支援を大切にしています。
一方で、本校では中学生の髪の毛の染色やピアス、極端に短いスカート丈などについては「校則で禁止する」ではなく、「安心・安全な身だしなみ」「清潔感ある身だしなみ」「学習の場にふさわしい身だしなみ」といった観点から「反対する」立場をとっておりますので、ご家庭のご理解とご協力も宜しくお願い申し上げます。
部活動に関しては、本校では原則として土日・祝日は部活動の休養日としています。昨年、スポーツ庁や文化庁は土日・祝日の部活動の地域移行の方針を打ち出しました。本校では数年早くそれを取り入れている形です。
また、活動時間の上限は平日を2時間、休日を3時間、週あたりの総活動時間を8時間に設定し、生徒が勉強以外のスポーツや文化活動に励む時間を確保しています。
各ご家庭におかれても、土日・祝日はお子さんの課題解決を図ったり、お子さんの見識を広めたり、ご家族の交流を深められたりするなど、お子さんの休日の過ごし方を充実させてくださるようお願い申し上げます。
では、結びにこの1年間、本校の全教職員がファーストペンギン(新たなことへの最初の挑戦者)の気概をもち、一丸となって取り組む教育活動に対し、改めて皆様のご協力をお願い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。