校長日記

9月14日(水)本日の授業風景(1)

公開日
2022/09/14
更新日
2022/09/14

校長日記

 7年5組・国語の授業の様子です。

 本日は、教育委員会事務局職員の方が一日派遣されていました。学校の一日を視察していただき、そこで目にされた先生や生徒の姿、耳にされた先生や生徒の声を、今後の教育行政に生かしていただく取り組みです。この授業も、1時間ずっと参観しながら熱心にメモを取られていました。

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 授業は、古文『竹取物語』のまとめでした。物語の最後、かぐや姫を迎えに来た月の者(天上人)は【かぐや姫は罪をつくりたまへければ(罪を犯したので)】地上に流され、さらに【罪の限り果てぬれば(罪を償う期間が終わったので)】お迎えにやってきたという経緯を明かします。

 いわば天上人にとって地球は、汚らわしい「流刑の地」だったわけです。そうしたことも含め、天上と地上のどちらが良いかを、その理由とともにフォームに打ち込み、それぞれの考え方を共有しました。

 かぐや姫のように、貴人が流刑されたり放浪したりした後、さらに尊い身分や姿になるという昔話の類型を、貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)といいます。川の上流から流れてきた桃太郎や、老夫婦が神様から授かった一寸法師も、そういった意味ではかぐや姫の仲間と言えるでしょう。

                          校長 武田幸雄