校長日記

11月18日(火)本日の授業風景(3)

公開日
2025/11/18
更新日
2025/11/18

校長日記

 9年2組・国語の授業の様子です。


 詩『初恋』(島崎藤村)の学習です。授業のめあてが「詩の中の『初恋』がどのようなものかをグループで話し合える」とありました。この詩は【まだあげ初めし前髪の】で始まる、中学生にはなじみの薄い文語定型詩です。それだけに古語の意味を確認してから、集団解決で内容の理解に迫っているのかと思っていました。


 しかし、まずは予備知識のない段階で考えを出し合い、グループとしての詩の解釈をまとめているところでした。グループによりさまざまな解釈が出されましたが、それもまた詩の学習の面白さです。


 現代の若者は、SNS上で直(ちょく)な言葉を使い、短絡的に感情を表現する傾向があるようです。そんな皆さんにとっても、アナログで婉曲な恋愛感情表現は「古くて新鮮」に感じられたのではないでしょうか。

                                         校長 武田幸雄