校長日記

9月16日(火)全校朝礼(Meet)校長講話

公開日
2025/09/16
更新日
2025/09/16

校長日記

 今年92歳になった私の母は、年齢的なこともあり直近の記憶が少々心もとなくなっています。逆に、ずっと昔の記憶は明瞭で、時折私の小学生時代の話もしたりします。そして、その手の話になると、決まって「お前は、変わった子だった」と言います。


 小学生時代の私は、いわゆる「わんぱく小僧」でした。外遊びでは隣近所の塀や庭の木、下手をすると家の屋根にまで上って遊びまわるような子で、母はよく苦情を言われていました。


 小学6年生のときの担任の先生は、あるグラフを教室に掲示していました。グラフにはクラス全員の児童名が書かれてあり、その児童が「あること」をすると、名前の上に丸いシールを貼り足していくようになっています。そして、グラフには赤いシール用と青いシール用がありました。


 ある日、母が保護者会で教室に来たとき、そのグラフを見て期待しました。なぜなら、赤いシールも青いシールも、私がダントツで1番多かったからです。「いつも近所から苦情を言われている我が子が、何を頑張ったのだろう」


 しかし、そんな母の期待は、グラフを覗き込んだ瞬間打ち砕かれました。なぜなら、赤いシールは「宿題忘れ」を、青いシールは「持ち物忘れ」を意味していたからです。