学校日記

5月20日 9年道徳「卒業文集最後の二行」

公開日
2023/05/21
更新日
2023/05/21

できごと

9年道徳は「卒業文集最後の二行」という題材でした。

T子は、幼くして母を亡くし、二人の弟の面倒を見ていた。父は魚の行商をしていたものの、経済的には恵まれていなかった。そのことにより、T子の服は汚かった。
小学6年生の時、私はT子と隣の席になり、そのことがきっかけで先頭に立ってT子をいじめるようになる。ある日、私は漢字の小テストでT子の解答用紙をカンニングする。
私はテストで満点をとり、最高得点者として発表されるが、T子は1問間違いで2番目であった。私がカンニングをしていなければ、本当はT子が最高得点者となるはずであった。
ところが、私の周りの友達はT子が私の答案をカンニングしたのではないかとT子を責める。はじめは荷担できなかったものの、私も一緒になってT子を責めてしまう。この時、T子ははじめて泣き叫び、教室を出て行ってしまう。私は謝ることができないまま卒業式を迎える。
その夜、私はT子の書いた卒業文集の「私が今一番ほしいものは、母でもなく、本当のお友達です。そして、きれいなお洋服です。」という最後の二行を読み、T子の苦しみを知り、深く後悔し、涙を流した。