学校日記

6月全校朝礼

公開日
2023/06/26
更新日
2023/06/26

できごと

【校長講話抜粋】
 期末考査が終わりました。得点が気になるところです。しかし、勉強の目的は得点を取ることではありません。大学入試でも、合計点で合格を決めるのではなくて、得意なもので勝負するというのも増えています。今日は本当に身に付けなければいけないことは何か考えてもらいたいと思います。

 学校だよりに、20年先は今より専門職が必要とされること、ミスをしない、まじめだということよりも、課題を見付けられる力や予測する力などが求められると書きました。キャリア講座の講師の方が課題発見力の大切さを話していました。課題解決はAIがしてくれるかもしれませんが、課題を設定するのは人間にしかできないと言われているからです。
 端末を使えば誰でも何でも調べることができる時代です。昔は先生に教わらないと勉強できない時代でした。今は、知識はAIが教えてくれるので、近い未来にはChatGPTなどでうまく検索できる人が優秀な人と言われるようになるかもしれません。ただし、「ChatGPTは便利だ」と言っても、「自分の考えを書きなさい」というような課題をChatGPTに代わりにやってもらって、「自分の書いた読書感想文です」と言って提出するというのは、まったく価値のないことです。皆さんが生きていく社会は、暗記ものを覚えていい点を取る人が活躍できる社会ではなく、自分の考えを述べられる人、他の人と意見交換ができる人、しようとする人が力を発揮できる仕事が多くあると予想されているからです。
 単に「学力を身に付けなさい」という時代から、学んだことを自分の生活や社会に生かそうという姿勢を身に付けたり、実際の社会や生活で使える知識や技能を身に付けたり、知らないことやわからないことがあったときに自分で考えて判断し、それを行動に移す力を身に付けることが必要な時代だと思います。期末考査のような「学んだ結果」も大事かもしれませんが、例えば教科書を見て「自分で学べる力」というものも大事です。先生が来ないと勉強しない、課題が与えられないと勉強しない、学び続けられないという人は苦労します。
 今日の話は、「本当に身に付けなければいけないこと」の答えではありません。皆さんが考えるきっかけです。考えて、自分で決めたことを行動に移していってください。

 端末の使用についてです。パソコンを活用するときの基礎基本はタイピングです。この力は身に付けるべき大事な力です。Chromebookを有効活用してください。Chromebookは遊びのために貸し出されているのではありません。端末の使い方についても自ら律することができる生徒になってください。