第51回入学式
- 公開日
- 2022/04/07
- 更新日
- 2022/04/07
できごと
令和四年度入学式式辞(一部省略)
うららかな春の光の中、創立50周年を祝う花壇のチューリップが美しく咲いています。このような風光るよき日に、CS委員長様、PTA会長様、そして新入生の保護者の皆様にご臨席いただき、第51回入学式が挙行できますことを、心より感謝申し上げます。
74名の新入生の皆さん、入学おめでとう。新たな学校生活への期待や希望に胸を膨らませながら、今日を迎えたことと思います。皆さんは今日から高島第二中学校の生徒です。8年生、9年生の上級生や先生方を始め、高島第二中学校に関わる全ての人が、皆さんの入学を心待ちにして、精一杯の準備をして今日を迎えました。
先ほど、先生から一人ひとりの名前を呼ばれ、背筋を真っ直ぐに伸ばした姿勢と、しっかりと返事をした声に、「今日から高二中の生徒として頑張ろう」という意気込みを感じました。 きっとすてきな中学生になってくれると期待しています。
皆さんには、式に先立って発表された新しい学級やこれから始まる部活動や委員会活動を大切にしてほしいと思っています。学校は集団生活や人と付き合ううえでのルールが大切です。居心地の良い学級や部活動・委員会活動であれば、友達や先輩と切磋琢磨してお互いに高め合うことができます。一日も早く中学校生活に慣れ、充実した毎日を送ってください。これから、高二中生として、どんな成長を見せてくれるのか、みなさんの活躍が楽しみでなりません。
今、スタートラインに立っている皆さんの入学に当たって、一つ、将来をイメージするお話しをします。
皆さんが社会で活躍する時代はAI(人工知能)が発達し、今ある職業の多くはAIやロボットがやってくれるようになると言われています。
人財サービスのアデコグループが、日本全国の小中学生計千八百人を対象に、将来就きたい仕事に関する調査をインターネットで実施しました。結果を見ると、現代の傾向をよく表していて、クリエイティブな仕事が多くランクインしています。
小学生女子の1位は「パティシエ(お菓子職人)」でした。中学生女子の1位は「医者」、2位は3つが同率で「パティシエ」と「看護師」と「先生」です。この後にも、「美容師」「アニメーター」「学者、研究者」「ウエブ・デザイナー」「服飾デザイナー」「栄養士」「声優」「漫画家」など、十年後にも残りそうな仕事がランクインしています。
一方、男子小学生はサッカー選手が1位でしたが、これは中学生のトップテンには入ってきていません。中学生男子では、1位こそ「会社員」でしたが、デジタル技術関連の仕事がすでに一般的なものになっているようで、二位の「エンジニア、プログラマー」のほか、「ゲームクリエーター」 や「ユーチューバーなどの動画投稿者」などがトップテン入りをしていました。そのほかには、女子と同じく「学者、研究者」「医者」「先生」、ほかに、「警察官、刑事」「建築士、大工」などもありました。
中学生の年代は、このように将来に対する考え方も大きく変わり、皆さんの年代の多くの人が生きると言われている人生百年の中で最も急速に成長する3年間になると思います。
自分のことから自分の周りのことへ。自分の周りのことからクラス全体のことへ。クラス全体のことから学年全体のことへ。学年全体のことから学校全体のことへ。学校のことから地域のことへ。地域のことから日本、世界のことへ、どんどん視野を広げていく3年間になります。
先生方は、皆さんが社会に出る10年先の姿、社会の中核で活躍している20年先の姿、そして近くの未来である義務教育の修了、卒業式での姿をイメージして指導していきます。まずは中学生として、新しい仲間に自分をさらけ出し、周りの仲間を理解して、素敵なクラス、学年を作ってほしいと思います。
保護者の皆様に一言ご挨拶申し上げます。本日は、お子様のご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。保護者の皆様には、お子様をここまで健やかにお育てになられたことに敬意を表します。 ご家庭ではこれから思春期のお子様と向き合う三年間となるでしょう。私たち教職員は、これからの三年間、お子様の限りない可能性を信じ、夢をもって卒業できるよう、丁寧な指導を心がけて参ります。ただし、子どもたちの育ちの場は学校だけではありません。学校・家庭・地域社会の連携が極めて大切だと考えています。保護者の皆様にも、学校の教育方針をご理解の上、なにとぞご協力をよろしくお願いいたします。「行ってよかった」、「行かせてよかった」、「弟や妹がいたらぜひまた入学させたい」と思える高島第二中学校をめざします。
今日より明日、明日よりあさってと、 一人ひとりの生徒が、そして高島第二中学校が着実に前進していくことをお約束して式辞といたします。