学校日記

第5波を乗り切るために

公開日
2021/09/01
更新日
2021/09/01

できごと

 養護教諭が全校生徒に向けてプレゼンを作成し、Meetで教室配信を行いました。

 新型コロナの感染者が急増し、市町村によっては休校措置等がとられているところもあり、緊張感が増しています。板橋区は通常どおりのスタートですので、学校での感染が起きないように改めて保健室から、この大流行を乗り越えるために皆さんに伝えたいことをお話しします。
 今は、5回目の流行の波が来て、新型コロナウイルスのデルタ株が主流となっています。つまり、昨年度流行していた元祖コロナウイルスとは性格が違うものが流行しています。そして医療の逼迫などの混乱が起きています。具合が悪くなっても医療を受けられないかもしれないという今までにない状況になっています。
 つまり、敵は進化しているのです。今までと同じ気持ちでの対応では乗り越えられないかもしれないのです。
 では、元祖コロナとデルタ株の違いについて簡単に説明しましょう。あくまでも、今わかっていることです。一人の陽性者が何人に感染させるかを比較すると、元祖コロナは1.4人〜3.5人とすると、デルタ株は5人〜9人とかなり多いと言われています。
 どうして感染しやすいのかと言うと、感染すると体内で作られるのウイルスの量が元祖コロナの1200倍ともいわれています。それで急激に具合が悪くなる人が出ています。
 つまり多くのウイルスが咳やくしゃみなどの飛沫に含まれていて、元祖コロナの時なら大丈夫であったことでも、今は感染してしまうということが起こっています。
 また、元祖コロナの時は高齢者が重症化しやすく、子供は感染しにくく無症状と言われていましたが、デルタ株は違います。学校にも毎日、区内の小中学生の感染が報告されています。板橋区の8月25日現在の年代別感染者数を見ると、10代も決して少なくはありません。
 また、20歳未満が60、70代を追い越しています。若い人の感染者が急増しているのです。
 症状は、高熱の他にも、頭痛や体のだるさ、体の痛み、息苦しさ、下痢などのお腹の症状、味覚・嗅覚の異常などさまざまです。発熱がなくても陽性結果が出ている人もいます。いつもと違う体の症状で体調不良のときには、学校を休んで経過を見てほしいと思います。学校で体調不良になったときはすぐに自宅に帰り、経過を見てもらうこととします。
 では、皆さんのデルタ株に対する防御策はどれでしょうか?手洗いだけ?これでは防御の鎧は着ていませんね。マスクだけ?少し鎧をまといました。次は手洗いとマスク!強い鎧になってきています。
 手洗い・マスク・換気・ワクチンで最強の鎧の完成です。
 では自分の生活を振り返ってみましょう。どうでしょうか?頭ではわかっているけれど、ついついできていないことはありませんか?
 毎朝の健康観察をしっかりやっていますか?
 マスクはきちんとつけていますか?できれば学校では不織布のマスクをつけてほしいと思います。スーパーコンピューター「富岳」がマスクやフェイスシールドの効果を検証した結果によると、吐き出す飛沫の量と吸い込む飛沫の量が一番少ないのが不織布のマスクです。一般的なウレタンマスクは効果がかなり低くおすすめできません。
 つい、マスクを外して会話をしていませんか?水筒の水を飲むときや体育や部活動で走っているときなどに会話をしてませんか?マスクをしていても大声を出してませんか?
 丁寧に石けんで手洗いして、清潔なハンカチやタオルで拭いていますか?
 感染しない方法は皆さん知っていますね。新しいことはしなくてもいいのです。今まで言われている感染予防の対策を、きちんと行えるかどうかです。
 今までの感染対策を変える必要はありません。変えなければいけないのは、一人ひとりの感染に対する心構えなのです。みんなでキチンと手洗いし、マスクをし、給食は黙食をし、この第5波を乗り切りましょう!