12月全校朝礼「言葉の大切さについて」
- 公開日
- 2025/12/08
- 更新日
- 2025/12/08
できごと
【校長講話要約】
今日の朝礼では、12月4日から始まった「人権週間」に関連して、言葉の大切さ をテーマにお話ししました。
「人権」というと、大きくて自分とは少し遠い問題のように感じるかもしれません。しかし、実は日々の言葉のやり取りの中にこそ、人権が深く関わっています。SNSでの心ない書き込みや、何気ない一言が相手を傷つけてしまうことがあります。一方で、思いやりのある言葉は、人を安心させ、良い関係をつくります。
学校では、友達や先生、先輩・後輩など、多くの人と関わりながら生活しています。その中で、「うまく伝わらなかった」「そんなつもりじゃなかったのに…」という経験をした人もいるでしょう。伝え方や言い回しを少し工夫するだけで、相手に伝わる印象は大きく変わります。
講話では、日常の場面を例にしながら、相手を傷つけずに自分の思いを伝える言葉の選び方について紹介しました。
〈紹介した例〉
(1)情報が共有されていなかったとき
✕「そんなことも知らないの?」
◎「伝わっていなかったかな? 今どこで困っているの?」
(2)誘いを断るとき
✕「無理」「やだ」
◎「誘ってくれてありがとう。でも今日は難しいんだ。ごめんね。」
(3)感謝を伝えるとき
△「ありがとう」
◎「忙しいのにごめんね。ありがとう。本当に助かったよ。」
どの場面でも共通して大切にしたいのは、
①相手への思いやり
②自分の気持ちを正直に伝えること
③強い感情をそのまま口にしない工夫
の3つです。
言葉の選び方ひとつで、周囲との関係は大きく変わります。「どう言えばお互いが気持ちよく話せるか」を考える習慣は、これからの学校生活にも、将来にも必ず役に立つ力になります。
また、人権を大切にするのは生徒のみなさんだけではありません。私たち教職員も同じ気持ちで取り組んでいます。学校では体罰や暴言、性暴力などが起きることがないよう努めています。もし不安に感じることがあれば、信頼できる先生や相談機関に必ず相談してください。
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