校長日記

6月20日(金)1学期・期末考査・第3日

公開日
2025/06/20
更新日
2025/06/20

校長日記

 期末考査3日目(最終日)の本日は、国語・理科・保体のテストが行われました。


 本校では、誰1人生徒を取り残さないプロジェクト(DSTP)を推進しています。その視点に立った取り組みは、こうした定期考査でも見られます。例えば、合理的配慮として求められれば問題用紙にルビ振りをしたり、聴覚優位の生徒に問題の読み聞かせをしたりします(写真は、通常の考査風景です)。


 さまざまな事情で教室に入りづらい生徒用には、別室を設けています(PC室)。そして、そこで受けるテストも「オール・オア・ナッシング(全てか、ゼロか)」ではありません。受けられる教科は別室で受け、受けられない教科のテスト時間はSBSルームで待機することも可能です。


 そうした生徒たちの動向を確実に把握するため、別室で試験監督を務める先生は1日1人に特定しています。そして、各学年との間で受験者・受験教科をスプレッドシートで共有し、遺漏のないようにしています。


 また、ある教科のテスト問題には、最後に発展学習用の資料が掲載されていました。そして「全ての問題をしっかり解き、見直しも終わった」という条件を満たしたら、そちらの資料にも目を通すよう指示が出ていました。これは、テスト時間が余ってしまった生徒も「誰1人取り残さない」取り組みと言えます。


 さらに、何らかの事情でテストを受けられなかった生徒は、希望すれば後日自宅等で解いた問題を採点してもらえます。評価材料にはなりませんが、自分の到達度を把握したり先生からアドバイスをもらえたりするのは、今後の学習に必ず役立つでしょう。これもまたDSTPの視点に立った支援です。

                                         校長 武田幸雄