きこえとことばの教室:専門家相談編
- 公開日
- 2020/11/04
- 更新日
- 2021/03/18
きこえとことばの教室
きこえとことばの教室では、年3回「専門家相談(医師等相談)」というものを行っています。「専門家相談」では、医師や大学の研究者等をお招きして、児童の困り感の適切な見取り方や指導における効果的な手立てを学んでいます。
10月は、昭和大学の山下由香里先生(1回目)と横浜国立大学の後藤隆章先生(2回目)をお招きして、専門家相談を行いました。
「発音」の指導を専門にされている山下先生は、発音指導の基本姿勢として「正しい発音の手本を児童にわかりやすく示す⇒児童が上手にまねできたらたくさん褒める。そうすると児童は自信がつくので正しい発音をたくさん言えるようになる。もう一歩の時は、先生からどのように修正したら良いかたくさんヒントをもらえるので少しずつ上手になる。発音指導では、児童の頑張る気持ちを上手に引き出すこと、たくさん成功体験を積むことが大事だ。」と仰っていました。
特別支援教育を専門にされている後藤先生は、拗音や促音などの音韻意識の感覚を身につけるために、「グリコ」などの言葉遊びは効果的だと仰っていました。また、言葉を耕すための貴重なご助言をたくさんいただきました。児童の意欲を高め、困り感を改善するために必要な指導・支援のあり方を学ぶことができました。
下の写真は、発音の正誤を見取るために活用するパンダカード(左)と漢字の「形」と「読み方」と「意味」を関連づけて覚えるために活用する漢字イラストカードです。