人権週間
- 公開日
- 2020/12/10
- 更新日
- 2020/12/10
学校日記
給食中、失礼いたします。
今日もこの給食の時間を利用して放送で、皆さんにお話をしたいと思います。給食を食べながら話を聞いてください。
今週は人権週間です。人権とは人間が生まれながらにしてもっている権利です。権利とは「したいことができる自由」「されたくないことを自ら人にしない自由」のことで、世界の誰もが幸せに生きるためのものです。
今日はその人権を考えながら、言葉は自分自身に響くという話をします。
喜多川泰さんという作家がいます。その人が書いた賢者の書という本があります。一人の少年が世界中の賢者を訪ね、いろいろな人生の教えを学んでいき、自分自身が人として恥じない、最高の賢者になることを目指すお話です。その本の中に、言葉に関する賢者が登場します。その賢者は人生を築き挙げていく中で最も大切なものは言葉であると言っています。自分の発する言葉を全て聞いているのは、この世で唯一自分自身だからです。相手に聞こえないように言う悪口、声に出さなくても心の中でつぶやく意地悪な言葉、例えその言葉が相手に届かなくても自分自身の心の中には一つ残らず届いてしまいます。相手がいやがることを分かっていて、相手が傷つくと分かっていてその言葉を発していれば、いつかそんな自分に慣れてしまい、人の気持ちや痛みを考えられない人になってしまうかもしれません。
人間関係には、人間は自分が望む者ではなく同じ種類の仲間を引きつけるという法則があると、聞いたことがあります。誰もが自分自身を傷つけてほしくないと思っているはずです。でも、軽い気持ちで人を傷つける人の周りには、平気で人を傷つける人が自然と集まってくると言うのです。その反対に、いつも思いやりをもって人に接する人の周りには、思いやりの心をもった人が自然と集まるという法則です。よりよい人間関係を気付くためには、一人ひとりの心が大切なのです。
私の大好きな、はすねっ子のみんなが、自分も人も大切という気持ちをもって、人を元気にするような言葉をいっぱい使って、これからも幸せに過ごしていくことを心から願っています。