「命の大切さ 、 生きることの責任 」 について
- 公開日
- 2020/10/10
- 更新日
- 2020/12/08
学校日記
放送を通して、以下の話を子どもたちにしました。
「命の大切さ 、 生きることの責任 」 について
今日はこの昼学習の時間をお借りして、命の大切さについて、皆さんにお話をしたいと思います。
この夏も海や川での水の事故で大切な命を落とすというニュースが各地でありました。また、交通事故のニュースや熱中症で亡くなったというニュースもありました。それらの報道を見たり聞いたりする度に私は本当に辛い気持ちになりました。亡くなった方ご本人はもちろん気の毒でたまりませんが、その方のご家族やお友だちはどんな思いだろうと考えると余計に悲しくなりました。そして、そのようなニュースを耳にする度に蓮根小の子どもたちや先生方、主事さん方に事故や怪我がありませんようにと祈る思いでした。
だから今日はこうして命の大切さについてお話をする機会を 作らせてだきました。
皆さんの大切な命は一つしかないと言うこと、ゲームの世界なら登場人物の命はスイッチを入れる度に何度でもよみがえるかもしれないけれど、実際に生きている私たちの命はたった一つです。そして、皆さんの命は皆さんのものであって、皆さんだけのものでないと言うことを忘れないでください。どういうことかというと、皆さんを必要とする人、皆さんを大切に思う人のものでもあるのです。私の命もそうです。私のものであると同時に私の家族のものであり、蓮根小のものでもあると思っています。あなたの命はあなたを大切に大切に思っている人のものでもあるのです。だから私たちには生きる責任があるのです。
世の中には自ら命を絶つ人も数多くいます。もちろんその人には他人には分からない理由や大きな辛さがあったのでしょう。でもこれから生きていく皆さんは、自らの命を絶つことだけはするべきではないと私は思います。その逆に病気などで生きたくても生きられない人がいます。たとえば新型コロナウイルスに感染して亡くなった方は世界中で86万人を超えています。でも86万という数はただの数字ではなく、一人ひとりの大切な命なのです。それだけ多くの人が生きたかったのに亡くなったということです。
生きていると言うことは楽しいことばかりではなくつらいこともあります。でも、私たちは今こうして同じ学校に通い、同じ今を生きています。もう一度言います。私たちには生きる責任があります。これからも蓮根小の皆さんが、自分や自分の周りの人たちの命を大切にして、しっかりと生きていくことを心から願っています。
板橋区立蓮根小学校 校長 湯本 正雄