12月15日(水)本日の授業風景(2)本日、板三中でも力を入れて取り組んでいる「読み解く力」の育成に関して、板橋区全体で研究授業(発表・協議会)が開かれました。本校では、8年生の理科と社会で研究授業を行いました。 私が主に取材させていただいたのは理科『静電気と電流』の授業です。学習指導要領では、真空放電と関連付けながら放射線の性質と利用も取り上げることになっています。10年前の東日本大震災で発生した福島第一原発の事故では、放射性物質が大気中や海中に放出されてしまいました。 それを機に放射線への関心が高まった一方、知識不足や誤解から風評被害や避難児童生徒への「いじめ」も社会問題化しました。そうした観点からも、放射線の正しい知識を身につけることはとても大事です。 本日は、簡易的な霧箱(放射線の通り道が見える装置)をつくり、実際には目に見えない放射線(放射性物質から出た放射線の軌跡)を観察しました。まず、黒い紙を敷き縁にスポンジを付けた霧箱の下にドライアイスを置き、霧箱の中にエタノールをかけてからラップで密閉し、中を冷やします。 次に、霧箱に放射線源(学習用に貸与されたもの)を入れて光源装置を点灯させます。そして、化繊でこすった塩ビ管を霧箱の上で左右に動かし、静電気によって残留イオンを除去して、霧箱内をクリーンにしました。 すると、蒸発したエタノールと放射線が反応してできた軌跡(エタノールの霧)が、まるで小さな飛行機雲か白いオーロラのように観察できました。その様子はムーブノートで図示して、先生に提出(送信)しました。 校長 武田幸雄 |
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