学校日記

第50回入学式

公開日
2021/04/07
更新日
2021/04/07

できごと

 昨年度は実施できなかった入学式、今年は行うことができました。
 新入生は背筋をしっかりと伸ばし、担任の先生による呼名に大きな声で答えてくれました。「誓いの言葉」を担当した新入生代表生徒は、はじめて入った体育館で大勢の同級生、保護者が見守る中、わかりやすく、はっきりと自分の中学校生活への意気込みを語ってくれました。
 歓迎の言葉を担当した代表生徒は、声変わりした低い声、生徒が考えたとは思えない素晴らしい内容の話、そして堂々とした態度、どれをとってもあこがれの上級生として映ったことと思います。また、生徒会役員が、プラカードをもっての先導を務めるなど、本当によく動いてくれました。金曜日の生徒会ガイダンスも楽しみです。

学校長式辞抜粋
〜冒頭略〜
 スタートラインに立っている皆さんの入学に当たって、「未来から今を見なさい」というお話しをします。
「未来から今を見る」とはどういうことだと思いますか。この言葉は、テレビでほぼ毎日見かける 池上 彰 さん がある中学校の講演でおっしゃったことばです。私は直接、その講演を聞いたわけではないのですが、ある先生からこのことを聞いたときに、「未来から今を見つめる」ってどういうことだろうと思いました。いろいろ調べていくうちに、「バック・キャスティング」という考え方があるとわかりました。「バック・キャスティング」とは、「現在、こうだから、将来はこうなるだろう」と今から未来を考えるのではなく、「未来のあるべき姿や目標となるような状態を先に想定して、その未来から現在を振り返って、「今、何をすべきか」を考える方法なのです。
 では、皆さんが大人になる未来、十年後二〇三十年を想像してみましょう。どんな社会を想像していますか。きっと人工知能AIが多くの仕事を任されているのではないでしょうか。そんな時代の皆さんのライフスタイルはどうなっているでしょう。AI時代に残る仕事は何でしょうか。そんな時代を生きるためには、どのような力や能力、技術を身に付けたらよいでしょうか。
 今日の私の話に一つの決まった答えはありません。このように決まった答えのない課題が目の前に出て来たときに、それを自分の頭で考える力、周りの仲間と話し合いをして、新たな発想を生み出す力、その中から「こうしよう」と決断する力、やると決めたことを実行する力。そのような力を皆さんはこれからの中学校生活で身に付けていってほしいと願っています。
 先生方は、皆さんが大人になっている遠い未来も見据えながら、近くの未来、九年生で卒業していく姿を想像して指導していきます。九年生では、自分の希望する進路に進むため、自分をよく知ること、自分にできることを増やすこと。そのために、八年生では、目的をもって活動し、いろいろな経験を積むこと。そして、七年生では新しい仲間に自分をさらけ出して、周りの仲間を理解する、そんな生徒になってほしいと思います。
〜以下略〜