高島第二中学校創立50周年おめでとうございます。
　50年前、徳丸田んぼと呼ばれていたこの土地に団地が作られ、高島二中が建てられました。生徒数が急増し、一時は校庭に仮校舎が設置されていたそうです。その当時は生徒数も多く、活気があったと聞いています。今は、最も多かったときと比べ、とても少なくなっていますが、その一方で、私たちは一人ひとりとの関わりを深め、それぞれの良さを知ることができます。そして、みんながお互いを大切にしながら、自ら考え行動できる環境でもあります。
　私自身、生徒会長に立候補するときは様々な不安がありました。それまで学級委員や生徒会の活動に参加したこともなく、自分にできるのかと考えました。でも、日々の生活の中で感じていたことやもっと学校を良くしたいという気持ちを伝えたい、そして、そのために私にできることを精一杯やってみたいと思いました。
　今、国際社会では、SDGsを掲げ、世界から貧困や差別、戦争をなくし、気候危機に立ち向かい、平和で平等な社会の実現をめざしています。
　学校という社会はとても小さく限られた世界ですが、その中でもできることがあると思います。私は生徒会長として、先輩方が築き上げてきた良い伝統を引き継ぎながら、今までになかったことも取り入れ、より一人ひとりの生徒が過ごしやすい学校を目指していきます。それが校訓にある「進化する伝統」だと思います。
　50年後に振り返ったとき、あのときの私たちが歴史を創ったと言われるよう、高二中生の先頭に立って、未来に向けて歩んでいきます。