板橋区長坂本健様をはじめ、板橋区議会議長坂本あずまお様、板橋区教育委員会教育長 中川修一様、本校の発展にご尽力いただいた元校長先生・教職員様、そして高島平の地域の皆様、学びのエリアの校園長先生をお迎えし、板橋区立高島第二中学校の創立50周年記念式典を盛大に挙行することができました。
【学校長式辞(抜粋)は折りたたみ記事をご覧ください。
私が本校校長に着任した令和3年の4月は、前年度のような臨時休校はなかったものの、学校は新型コロナウイルス感染症予防にまだ暗中模索が続いていました。一堂に大人数が集まることはできず、全校朝礼などもGoogle Meetを使って、校長室から各教室へ配信するというやり方で行いました。着任する前から、令和4年度が本校の創立50周年ということは伺っていましたので、本校の歴史や高島平の歴史について、写真などを組み込んだスライドを作成し、オンライン朝礼で生徒に紹介することとしました。
高島秋帆の功績や徳丸田んぼ、赤塚田んぼの時代から、高島平団地ができるまでの歴史を調べるために、区立美術館に足を運ぶなどして自分で情報を収集し生徒に向けたプレゼンを作成する作業は、新しい赴任先に対する「高二中愛」を加速させてくれたような気がします。
高島平団地とともに誕生した高島幼稚園、高島第二小学校、そして高島第二中学校。早くから幼小中の連携に取り組んで来た二校一園が、共通のめざす子ども像を掲げて、12年間の一貫教育を実践していこうという決意をはっきりともつ節目の年としてこの50周年を位置付けたいと考えました。高二小の校長先生も同じ考えをお持ちとわかり、エリアのめざす子ども像とリンクした新しい教育目標を小中共に定めることとなり、本校では併せて校訓も改訂させていただきました。
新しい校訓の前に付けた「進化する伝統」というフレーズは高島二中が開校以来育んできた伝統を土台に、日々その伝統を進化させていってほしいという願いを込めてあります。
開校当時に定めたモットーにあった「創造」の二文字を復活させたのはそんな意味もあります。何もないところから本校の基礎を作った先輩方の想いを引き継ぎ、それをこの周年の行事を通して高島二中の歴史を学んだ生徒たちの力で、今の時代に合った新たな一歩を積み重ねていき、次の60年、70年、そして50年後の100周年にまでも発展させていってほしいと切に願います。
昨年度から創立50周年記念のイベントを数多く開催してきました。今年度、開校記念日直前の4月28日には、本校創立時に初任者としてお勤めされていた先生に歴史を振り返るご講演をしていただきました。その日には、第1回入学生も駆けつけてくださいました。今日この場にいる先生と生徒の中からも、50年後の高島二中創立100周年の年に駆けつけてくれる人が出てくれたら素敵だなと思います。皆さん、ぜひ、未来に目を向けていきましょう。
板橋区、区政90周年のキャッチコピー「未来へつづくまちを、みんなで。」は、先日行われた高二小の創立50周年記念式典で校長先生より「未来へつづく高二小を、みんなで。」と置き換えられて紹介されていました。それは同時に、「未来へつづく高二中を、みんなで。」と置き換えることができ、本校の50周年スローガン「煌めけ!進み続けよう高二中」や校訓の「進化する伝統『自立・創造』」もこれと同じ方向を向いているものだと感じています。
50周年のお祝いは今日の式典だけではなく、昨年度から数々のイベントを記念行事としてきました。高二中のキャラクターや50周年記念ロゴマークを応募で決定したり、花壇を花で埋め尽くし、チューリップで五十の形を作ったり、体育祭に元オリンピアンが応援に駆けつけてくださったり、アジアの二都市から大勢の同年代のお客様をお招きして交流したり、一つひとつが皆さんの心に残っていると信じています。このあとも一年かけて高二中の50歳の誕生をお祝いしていきましょう。
結びに、ご列席いただいているご来賓の皆様にお話をさせていただきます。本日はご多用中、高島第二中学校の創立50周年をご一緒にお祝いしてくださり改めて感謝申し上げます。本校は高島平の中心の学校、地域から見守られている学校です。加えて、社会が変わって教育が変わっても変わらぬ地域と共にある学校です。私たち教職員は、生徒のよいところを見付けそれを伸ばし、生徒が高島二中で伸ばした力で将来素敵な花を咲かせることができるように、一同力を合わせていくことをご列席の皆様にお誓いして、私の式辞といたします。