学校日記

11月の全校朝礼

公開日
2021/11/22
更新日
2021/11/22

できごと

 今日の朝礼は、学校だよりに書いたことに関連してプレゼンを使いながら話しました。
 社会に出て必要となる力の一つに「課題解決能力」といわれるものがあります。毎日の生活や仕事をしていくうえで、かならず障害となることや問題となることは存在します。それを乗り越えるためには、目の前の問題をさまざまな角度から分析して、何を解決すべき課題とするかを決めることから始まります。そのときに、創造性に富んだ今までにないようなやり方で考えられることが必要だと考えています。
 本校の開校当時の校訓にもある「創造」ということばについて考えてみましょう。
 シンガーソングライター星野源さんが今年の2月に「創造」というタイトルの曲を発表しました。この曲はスーパーマリオブラザーズ35周年記念のCMソングです。この歌の詞は、出だしがこんな英語で始まります。
 Let’s take something out of nothing(「何もないものから何かを創り出そう」ということで、ゼロからイチを創り出すということでしょう。)
 Breaking rules to create our own way(既存の習慣を打ち破って、自分たちのやり方を創り出せ)
 この歌は任天堂の人たちやモノづくりをする人たちの心が大好きでカッコいいと思って書いたと星野さんは言っています。日本語の歌詞がその後に続きます。
 何か創り出そうぜ 非常識の提案
 誰もいない場所から 直接に
 独(いち)を創り出そうぜ そうさ YELLOW MAGIC
「独(いち)を創り出す」というのは任天堂の社訓「独創」から取ったようです。
 学校だよりに書いた「創造的問題解決能力」には大きく分けた4つのカテゴリーがあるそうです。私が大事だなと思うものは「臨機応変な対処」というカテゴリーの中に集まっています。
 「自律的学習」 誰かから指示されて学習するのではなく、自分の考えに基づきやっていく学習。それは、「自分の学習はうまくいっているか」や「改善すべき点はあるか」などと自己評価できることも含んでいると思います。学習の到達度が高い生徒は自分の学習状況について自己評価できていることが多いと感じます。
 「成功/失敗からの学習」「失敗を恐れずに挑戦する」はとても大事だと思います。とくに失敗から得られる次へのパワーはとても大きいモノです。人類の進化は失敗から生まれたと言っても過言ではありません。
 「粘り強さ/やり抜く力/起業家精神」の中の「起業家精神」ですが、「新しく事業を起こすこと」を「起業」と言います。現に存在する会社などに勤めるのではなくて、自分で会社を設立したり、人から与えられた仕事だけをしているのではなくて、会社の中であっても新しいことを考え続ける精神のことです。
 では、起業家精神はどうやったら身に付けられるでしょうか。まず、苦手なことを克服することだけを考えていないで、得意なことを見付けて、それを自分の進路選択に生かしましょう。日々の授業では、グループ活動の中でお互いの得意なことを活かして、お互いを補いながら活動してみましょう。相談する力が付くと、課題解決能力も身に付いて来ます。たとえ失敗してしまうことがあっても、それを次へのパワーに変換する気持ちをもちましょう。人から与えられた目標ではなく、自分で決めた目標を達成することで達成感が生まれ、失敗をパワーに変換する原動力となると思います。
 期末考査が終わりました。学年末考査まで2ヶ月あります。みなさんのチャレンジに期待します。