皆さんは、「せっかく覚えたのに、変わっていた」という経験はありませんか？私自身、わからなくなったり、忘れてしまったときには、すぐに調べるようにしています。調べ方を知っていれば、知識が古くなってしまっても、また新しい知識にたどり着くことができます。

　たとえば、卒業した先輩や、今年新しく本校に来られた先生方は、これまでとは異なる通勤経路になります。これまでの経験や知識をもとに考えることもできますが、スマートフォンのGoogleマップを使って調べれば、最適な経路を簡単に知ることができます。

　これからの社会は、変化のスピードが非常に速い時代です。皆さんが学校で学ぶ内容の中には、長く変わらない「普遍的な知識」もありますが、やがて新しいものに置き換わっていくものもあるでしょう。そうしたとき、「学び方」を身につけている人は、変化に柔軟に対応することができます。

　学び方を身につけるためには、「情報を調べる力」に加えて、「その情報が正しいかどうかを判断する力」が必要です。調べたことをそのまま信じてしまっては、間違った情報に振り回されてしまうこともあります。しっかりと考え、自分で判断できる力を養っていきましょう。

　また、自分で学習の計画を立てたり、学習を振り返って見直したり、次の目標を考えたりすることも大切です。

　今年はぜひ、「計画」「振り返り」「調べる」「考えて判断する」といった視点を意識して、「自ら学ぶ力＝学び方」を身に付けていきましょう。

2. 「よい学校・よいクラスをつくる」

　昨年度は、生徒会や専門委員会の皆さんが中心となって、志五中をより良い学校にするために尽力してくれました。今年度も引き続き、自分たちで課題を見つけ、協力して解決に取り組んでください。ボランティア活動にも積極的に参加し、社会に貢献できる人になってください。

　「よいクラス」は、偶然にできるものではありません。みんなでつくるものです。その第一歩として、できれば今日、遅くとも3日以内に、「今まで同じクラスになったことがない人の顔と名前を、数人覚えて帰る」ことを目標にしてみましょう。それが、よいクラスづくりの大きな一歩になります。

　もし仲の良かった友達とクラスが離れてしまったとしても、あるいは、親しい人が新しいクラスに少なかったとしても、それは新しい人間関係を広げる大きなチャンスです。

　さあ、新しいクラス、新しい学年を、みんなで力を合わせてつくっていきましょう。今年一年が、皆さんにとって充実した学校生活となることを心から願っています。