1月23日(土)一週間を振り返って
※ 写真は1月20日「大寒」の屋上プールです。
20日(水)は、二十四節気の一つ『大寒』でした。暦の上で、寒(かん)・寒中(かんちゅう)・寒の内(かんのうち)等とされる期間の中日で、この頃が1年で最も寒いと言われています。 そのため、心身の鍛練を目的とする寒中水泳や寒稽古なども、この頃に行われることが多いようです。写真は、その大寒の朝に撮影した屋上プールです。以前「初氷」の写真を紹介しましたが、この日は全面凍結でした。 まさに暦どおりの寒さで、当日たまたま校庭で体育の授業取材をしていた私は、すっかり体の芯まで冷え切ってしまいました。この週末も降雪予報が出ていますが、我慢しなければならない寒さは、それだけではありません。 私たちは今「緊急事態宣言」という名の「寒中」にいます。また、仮に宣言が解除されても、コロナという名の「寒」が明けるわけではありません。今はただじっと耐えながら、必ずやって来る春を待ちたいと思います。 校長 武田幸雄 1月22日(金)本日の授業風景(3)
8年1組・社会(歴史)の授業の様子です。
『産業革命と資本主義の成立』の学習です。イギリスで始まった産業革命が、社会構造や人々の考え方にどのような変化をもたらしたかを学習します。産業革命の「光と影」の両面を確認していました。 「影」の部分では、低賃金で長時間労働を強いられる子どもたちも取り上げられました。1842年のリヴァプール(工業地帯)の労働者の平均寿命は、なんと15歳だったとのことでしたね。サッカーとビートルズのイメージが強かった私にとっても、ショッキングな数字でした。 一説によると、このあと電気や石油を利用した「第2次産業革命」、原子力やインターネットによる「第3次産業革命」と続き、やがてAI(人工知能)やロボットによる「第4次産業革命」の時代が来るとも言われています。いずれの革命も「影」の部分にも目を向けなければいけませんね。 校長 武田幸雄 1月22日(金)本日の授業風景(2)
7年2組・国語の授業の様子です。
小説『少年の日の思い出』(ヘルマン・ヘッセ)の学習に入りました。「思い出」とあることからも分かるように、物語は現在の場面から始まり、そこで語られる過去の場面へと移行します。 本日は、冒頭の現在の場面を読み解きました。そこでの登場人物の何気ない仕草や情景描写が、このあと語られる過去を暗示しています。そのように後になって「なるほど」と思えるようなことを、前もってさりげなく書き記しておく手法を「伏線」といいます。推理小説では、よく用いられます。 【たばこを1本求める】【火をつけたランプに緑色のかさを載せる】【窓の縁に腰掛ける】…。わずか教科書5〜6行に描かれたそれらの何気ない仕草は、いったい何の伏線なのでしょうか? ぜひ読み解いてください。 校長 武田幸雄 1月22日(金)本日の授業風景(1)
9年3・4組 英語(少人数)の授業の様子です。
本日は、各クラスとも数人ずつ、私立高校の推薦入試に出かけています。そのため、2クラスを3グループに分ける少人数授業が、いつも以上に少ない人数で進められていました。 受験者の少ないグループは教科書の学習を進めていましたが、人数によって学習内容を変更しているグループもあります。(写真・上)のグループは、長文読解問題に取り組んでいました。 (写真・下)のグループでは、一人ずつリーディング・テストを行っていました。終わった人は、マス目の中にアルファベットの並んだプリントから英単語を見つける「単語探し」に取り組んでいます。学習内容はグループによって違っても、皆が真剣に取り組む様子は共通していました。 校長 武田幸雄 1月21日(木)本日の授業風景(3)
7年3・4組 英語(少人数)の授業の様子です。
本日はALT(外国語指導助手)の先生による、スピーキング・テストを行っていました。これからの英語学習では、特に「話す力」の向上が求められています。こうしたテスト(会話)は、その意味からも大変有用です。 テストは別室で一人ずつ受けます。挨拶を終えるとALTの先生から「 I'm looking for …」で、地図上のある地点までの道順を尋ねられます。それを受け「Go down …」(…を通って行ってください)「Turn left at …」(…を左に曲がってください)等、英語で教えるというテストです。 緊急事態宣言下ということで、先生と生徒の間には飛沫拡散防止用のついたて(通称『板三シールド』)が置かれています。道順を訪ねる人と教える人の間に仕切りはありましたが、コミュニケーションはしっかりとれていました。 校長 武田幸雄 1月21日(木)本日の授業風景(2)
8年4組・音楽の授業の様子です。
これまでもお伝えしましたが、緊急事態宣言が発出されたことに伴い、改めて各教科で感染症対策を重視した授業形態が求められています。音楽の授業でも、飛沫拡散防止のため歌唱やリコーダーの実習を控えています。 本日も予定していた実習を、オーケストラに関する学習に変更し、その歴史や構成、各楽器の特徴や役割を確認していました。教材DVDを視聴しながらの学習なので、名曲の鑑賞学習にもなっています。 先生は、ポイントごとに教材DVDを一時停止し、解説を加えてくださいます。生徒の皆さんはそれを聞きながら、ワークシートに必要事項を記入していました。こうした学習を経てから名曲のオーケストラ演奏を聴くと、一段と深く美しく、その旋律と音色を味わうことができそうですね。 校長 武田幸雄 1月21日(木)本日の授業風景(1)
9年3組・国語の授業の様子です。
教科書に発展教材として載っている随筆『温かいスープ』の学習です。筆者は若い頃、フランスで大学講師として貧しい暮らしをしていました。そこで市井のフランス人から受けた、心温まるエピソードが語られています。 授業のめあては【国際社会における人と人との関係について考えることができる】とありました。現代社会では「インターナショナル(国際性)」や「グローバル(地球規模の)」といった言葉をよく聞きます。 それに関して筆者は、自身の若いころの体験に基づいてこう述べていました。【国際性、国際性とやかましく言われるが、(中略)それは、相手の立場を思いやる優しさ、お互いが人類の仲間であるという自覚なのである】 これからの社会で求められる「国際性」で大切なものは「個人の能力」ではなく「人と人とのかかわり」であるということ…。間もなく中学校を卒業する皆さんにとって、多くの示唆に富んだ資料だったと思います。 校長 武田幸雄 1月20日(水)本日の授業風景(3)
9年3・4組 保健体育(男子)の授業の様子です。
『アルティメット』に取り組んでいます。乱暴な説明ですが、ボールの代わりにフライングディスク(円盤)を使う「バスケットボールとアメリカンフットボールを足して2で割ったような競技」と言えるかもしれません。 そのためゲームを行うと、バスケやアメフトほどではないにせよ身体接触の可能性もあります。緊急事態宣言下では極力それを避けなければならないため、ゲームではなくパス練習に特化した取り組みでした。 また、練習中はマスクを外すことも認められていましたが、先生の指示で全員が集合した際はマスク着用です。様々な制約のある中での実技ですが、暦どおりの寒さとなった「大寒」の校庭で生き生きとプレーしていました。 校長 武田幸雄 1月20日(水)本日の授業風景(2)
8年2組・理科の授業の様子です。
『電流の性質』の学習で、本日は『直列回路と並列回路に加わる電圧』を調べる実験に取り組んでいました。直列回路と並列回路の各区間に加わる電圧を測定し、電圧の関係を調べます。 …と、通常であれば理科室で、電圧計や抵抗器、電源装置、導線、スイッチなどの実験器具を使用して実際に調べます。しかし、緊急事態宣言下ではグループによる実験を控え、教室でシミュレーションを行っていました。 各自が手にしているのは、上記実験器具の写真の切り抜きです。それらを導線代わりの糸とクリップでつなぎ、指定された回路を作ります。そして、本物の実験器具で全く同じ回路を作られた先生が、その様子(特に電圧計)を電子黒板に映し出し、実験結果の確認と考察を行いました。 校長 武田幸雄 1月20日(水)本日の授業風景(1)
7年3・4組 数学(少人数)の授業の様子です。
『空間図形』の学習で、本日は『正多面体』を取り上げていました。平面だけで囲まれた立体が、正多面体です。そのうち【どの面も全て合同な正多角形である】【どの頂点にも面が同じ数だけ集まっている】という2つの性質をもち、へこみのないものが正多面体です。 教科書には、付録として正四面体、正六面体など5種の正多面体の展開図がついています。前回の授業では、それらを切り抜いて組み立てました。本日は、それぞれの特徴を確認しています。 面の形、1つの頂点に集まる面の数、面の数、辺の数、頂点の数…。組み立てた立体を見ながら確認した後で、そこにある規則性について考えます。図形の観察から統合的・発展的に考察する力が求められる学習でした。 校長 武田幸雄 1月19日(火)本日の授業風景(3)
9年3・4組 英語(少人数)の授業の様子です。
本日はALT(外国語指導助手)の先生も入られているので「日本文化紹介」をテーマにした自己表現活動『 Presentation 』に取り組んでいます。教科書には例として「 yunomi(湯飲み)」の紹介文が出ていました。 それも参照しながら、日本文化(もの・行事・食べ物・スポーツ等)の英語による紹介文を作成します。「紹介」なので、Its very delicious.(それはとても美味しい)といった感想だけでなく、その特徴が知らない人に伝わるような文を考えなければいけません。 Shichigosan(七五三)、Aikido(合気道)、Udon(うどん)など、選んだ日本文化も様々です。それらの特徴や説明を分かりやすく伝えるため、辞書をひいたり先生方にアドバイスをいただいたりしていました。 校長 武田幸雄 1月19日(火)本日の授業風景(2)
7年2組・理科の授業の様子です。
来年度より新しい学習指導要領が完全実施されるのに伴い、単元によっては取り扱う学年が変更になるものもあります。現行は9学年(中3)で学ぶ『力のつり合い』も、来年度からは7年生(中1)で取り上げます。 そのための移行措置として、現在7年生ではその『力のつり合い』を学習していました。2つの力が1つの物体にはたらいているのに物体が動かないとき、2つの力にはどんな関係があるのかを、実験・観察しています。 その実験も、本来なら自分たちで行うところです。しかし、緊急事態宣言下の現在は、グループによる実験・観察を控えています。そのため先生が実験する手元を電子黒板に映し出し、それを観察する手法をとっていました。 校長 武田幸雄 1月19日(火)本日の授業風景(1)
8年3・4組 数学(少人数)の授業の様子です。
『確率』の学習で、発展学習として『モンティ・ホール問題』に挑戦していました。『モンティ・ホール問題』と呼ばれる実際にあった話について、皆が理解できるような説明(発表)をするという取り組みです。問題の概略を以下に載せますので、保護者の皆様も挑戦してみてください。 ★ ★ ★ ★ ★ モンティ・ホールという人が司会をする、テレビの賞品当て番組です。挑戦者は、3つの扉の中から賞品の入っていそうな扉を選びます(2つは、外れ)。モンティは、残った2つの扉から「外れ」を1つ開けて見せます。 そして、挑戦者に「最初に選んだ扉を変えるか、変えないか」と、ファイナル・アンサー(これは別のクイズ番組用語)のチャンスを与えるのです。さて、挑戦者は最初に選んだ扉を変えるべきか、変えざるべきか? ★ ★ ★ ★ ★ 授業では、以上の問題の解答を、扉ではなく空き缶を使って立証していました。数学で学習した『確率』の知識と、SS(スピーキング・スキル=分かりやすく話力)を活用した説明に、感心しました。 校長 武田幸雄 1月18日(月)本日の授業風景(3)
8年2組・道徳の時間の様子です。
道徳の内容項目から【我が国の伝統と文化の尊重】を取り上げた授業です。心理学者で京都大学名誉教授・やまだようこさんの著した読み物『包む』を使用しています。「ふろしき」という日本の文化の特質や、「包む」という行為に込められた日本人の心について考えました。 現代の中学生にとって「ふろしき」は、なじみの薄い日用品の一つでしょう。授業の持ち物としてその「ふろしき」が指示されていましたが、多くの人が代用品として大きめのバンダナやタオルを用意してきていました。 授業では、それらを使って実際に「ふろしきの包み方」を体験しました。一方、友達との意見交換は、自分の考えを書いたワークシートを見せ合う形で行いました(写真・下)。本来道徳の授業では「考え、議論する」ことが大事ですが、感染症対策のため多くの授業でこうした形をとっています。 校長 武田幸雄 1月18日(月)本日の授業風景(2)
9年4組・道徳の時間の様子です。
授業の冒頭、先生が電子黒板に【中高生のなりたい職業ランキング】を映し出されました。YouTuber(ユーチューバー)、ゲームクリエーターなど今風な職業の他、医師や公務員も上位にランキングされています。 その後、ある質問が電子黒板に映し出されました。【なぜ職業ランクに、レジ打ちが入っていないのでしょうか?】 実は道徳の教科書より『あるレジ打ちの女性』という読み物を使用した授業だったのです。 転職を繰り返していた女性が、スーパーのレジ打ちに自身の適性を見出すという読み物です。正面を向き合わないよう注意しながら、先の質問も含め友達と意見交換しました。そして、レジ打ちの女性の仕事に対する心情の変化を読み取り、仕事の意義や勤労の尊さついて考えを深めました。 校長 武田幸雄 1月18日(月)本日の授業風景(1)
7年3組・道徳の時間の様子です。
道徳の内容項目【自主、自律、自由と責任】を取り上げた授業です。教科書から『裏庭でのできごと』という読み物を取り上げていました。中学生の仲良し3人組は、禁止されている裏庭でのボール遊びをしていました。 その最中、物置のガラス窓を割ってしまいます。そんな学校生活にありがちな出来事(本当は『あってはならない出来事』ですが)を通して、正しい判断やそれに基づく行動について考えました。 人に流されず正しい判断ができる態度を養う上で、とても有用な授業になったのと同時に、本校のたった一つの校則『 Be Gentleman(紳士であれ)』のもつ意味について考える授業にも、なったのではないでしょうか。 校長 武田幸雄 1月18日(月)全校朝礼(Zoom)校長講話
※ 写真は、芥川龍之介です
大正文学を代表する作家・芥川龍之介の小説は、ほぼ全部読みました。短編小説が多いこともあり、おそらく150編以上に上るかと思います。 その中で皆さんも知っていそうな作品を挙げれば『蜘蛛の糸』『トロッコ』『杜子春』などがあるでしょうか。ただ、今日私が皆さんに紹介したいのは『手巾(ハンケチ)』という小説です。簡単にあら筋を紹介しましょう。 ※ 続きは、下の『折りたたみ記事』をクリックしてください。 1月17日(日)今週の予定(1/18〜22)
※ 写真は、先週の授業風景です。
1月18日(月)【通常授業】全校朝礼(Zoom) 19日(火)【通常授業】 20日(水)【通常授業】 21日(木)【通常授業】 22日(金)【通常授業】専門委 英検(16:00〜) ★ ★ ★ ★ ★ ※22日(金)の英検は、申込者のみの受検です。「3密」を避けるなど感染症対策を施しながら実施する予定です。 校長 武田幸雄 1月16日(土)第5回・土曜ICT学修支援日土曜ICT学習支援日とは、土曜日にICT(情報通信技術)を活用し、生徒が在宅で学習支援を受けられる日のことです。学校では、ウェブ会議システムやYouTube動画配信、eライブラリ等のオンライン学習ツールを活用して生徒の学びをサポートします。 生徒は登校しませんが、希望者は学校のネット環境を利用できます。通常の土曜授業と同じように8時45分から授業(学習支援)が始まり、各学年とも10分休みを挟みながら3時間の時間割が組まれています。 本日は、全学年とも国語・数学・英語の時間割が組まれてました。9年生・数学では、今週の授業中に取り組んだ都立高入試の模擬テストについて、解説動画を視聴しながら採点しています。学校で取り組んだ人は、担当の先生から個別指導も受けられていました(写真・中)。 8学年の数学では、同じく授業で取り組んだ都立高入試・過去問の解説動画を視聴しています。大設問【1】は、7・8年生の学習範囲からも多く出題されます。1年後の入試に向け、良い刺激になったようでした。 こうした学習支援動画の多くは、先生方が勤務時間外に在宅で作製されています。そこには、もし再び臨時休校になったとしても「生徒の学びを止めない」という思い、さらには「1人1台タブレット」を有効活用し、個別最適化した学習支援に役立てたいという思いが込められているのです。 校長 武田幸雄 1月15日(金)本日の授業風景英語の教科書には、長めの読み物を取り上げた『 Let's Read 』という単元があります。本日は、アメリカの小説家・オー・ヘンリー原作の『 The Green Door 』という読み物の読解に取り組んでいました。 【写真・中】8年2組・社会(地理)の授業の様子です。 『中国・四国地方の自然環境』の学習です。鳥取・高松・高知の雨温図(ある地点の月別平均気温と降水量をグラフで表したもの)から、山陰・瀬戸内・南四国の気候の特徴を読み取っていました。 【写真・下】7年2組・国語の授業の様子です。 「書くこと」に特化した小単元『わかりやすく説明しよう』の学習です。まず、説明したい対象を中心に置き、そこから観点を決めて情報を書き出し線でつなげる情報収集メモ「マッピング」の作成に取り組んでいます。 校長 武田幸雄 |
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