次の日曜日は、都立高一般入試が行われます。
そこで、毎年この時期9年生の皆さんに教えている筆記試験突破の「おまじない」を、今年も伝授します。入試だけでなく定期考査をはじめ様々な筆記試験に役立つので、すでに進路先の決まっている人や、7・8年生の皆さんも覚えてください。
私が教える「おまじない」は、『4つの【あず】』と言います。それは【あ】で始まり【ず】で終わる4つの言葉です。
まず最初の【あず】は、【慌てず=あわてず】です。
問題用紙が配られて「始め」の合図があった瞬間、猛然と問題に取りかかる人がいます。気持ちはわかりますが、そこで慌ててはいけません。まずはゆっくり深呼吸して、自分の名前と受検番号を丁寧に、しっかりした字で書いてください。
そして、ざっと最後まで問題に目を通して、およその時間配分をしてから問題に取りかかりましょう。始まりの1分1秒を惜しむより、始まりの1分で自分を落ち着かせることの方が大切だと、心得ておいてください。
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次の【あず】は【焦らず=あせらず】です。
途中で難しい問題、わからない問題に直面しても決して焦ってはいけません。多くの入試問題は、たいてい平均点が60点ぐらいになるように作成されているものです。「自分に解けない問題は、他の人にも解けない」ぐらいの気持ちをもってください。
そして、このとき最初の【慌てず】で、はじめにざっと最後まで問題に目を通しておいたことが、ここでも生きてきます。
つまり、問題の後の方にある「自分の得意分野の問題」や「自分にも解けそうな問題」に、先に手をつけることもできるのです。苦手な問題や難しい問題、解けそうもない問題に焦ることなく、上手に時間をつかいましょう。
3番目の【あず】は【諦めず=あきらめず】です。
今私は、「焦って難しい問題に時間をつかいすぎるな」と言いましたが、だからといって時間が余っているのに「もういい、諦めた!」と、問題を放棄してはいけません。
記号問題の解答欄を全て埋めることはもちろん、記述式問題など部分点をもらえる問題は各教科で出題されます。途中で時間切れになっても構わないので、必ず最後まで問題にくらいついてください。
また、一度解いてわからなかった問題でも、他の問題を解いたあとでやり直したら、解き方がひらめいた、答えを思い出したということも、試験ではよくあるのです。諦めたら、そこで試合終了ですよ。
最後の【あず】は【侮らず=あなどらず】です。
「侮る」とは、相手を軽く見て油断する、といった意味です。
たとえ簡単に解けた問題でも、時間の許す限りしっかりと見直しや検算をしてください。
特に現在の都立入試では、マークシート問題も導入されています。答えは合っていたのにマークする箇所を間違えた、マークの仕方を間違えた…などということは、悔やんでも悔やみきれないケアレスミスです。
「油断大敵」といいますが、その敵をつくりだしてしまうのは、他でもない自分自身だということを忘れてはいけません。
では、改めて板三中生しか知らない筆記試験突破の「おまじない」『4つの【あず】』をしっかり覚えてください。そして「試験開始」の合図がかかったら、それを心の中で唱えてから問題に取りかかってください。
Please repeat after me.
私に続いて大きな声で『4つの【あず】』を復唱しましょう。
慌てず! 焦らず! 諦めず! 侮らず!
9年生の皆さんの健闘を祈っています。 GO! 板三、GO!