第50回卒業証書授与式
祝 ご卒業!
卒業生代表の答辞を掲載させていだきます。 冬の寒さが和らぎ、窓から見える風景に、春の陽気を感じられるようになりました。 私たち卒業生にとって、この学校での3年間は、失敗と成功を繰り返し、互いに助け合い、学び合い、高め合うことのできた、大切な時間となりました。 3年前の入学式。まだうまく着こなせていない制服に身を包み、新たな環境へと飛び込んでいった、あの入学式。新生活への期待や不安が渦巻いて、緊張していたことでしょう。私たちは中学生になり、新たな仲間、先輩、先生に出会いました。新たな仲間と打ち解けるために、勇気を出すことができたみなさんだからこそ、今までの素晴らしい学校生活が送れていたのだと思います。 当たり前のように教室にあふれていた笑い声と笑顔。それらがこんなにも大切なものだったのかと、別れの時となった今だからこそ、心から感じることができます。 私たちが出会い、周りの人に助けられて始まった1年生。お互いのことを知り、やっと仲良くなってきたところで終わってしまいました。先生方の指導と、先輩方の助言によって、大きく成長した時期だと思います。 感染症の影響で始まりが遅れてしまった8年生。後輩ができたことで、より自分の行動に責任をもつようになり、学校の中心となって積極的に活動することができました。 高二中の顔となる最高学年、9年生。学校生活の中心として、受験生として、自分の力を試す機会が増えた一年間でした。目標に向けて努力することの大変さと大切さを知ることができました。 3年間を振り返ってみると、色鮮やかな思い出が心を巡ります。今、私たちの胸には、新しい世界への希望や不安、中学校を離れる寂しさなど、様々な思いが交錯していると思います。 それぞれの思いを胸に、私たちは卒業します。そしてこれから、追い求める自分の姿へと一歩一歩前進していきます。 校長先生をはじめとする先生方、いつも私たちのことを一番に考えてくださり、本当にありがとうございました。それぞれの目指す道を決める重要な時期が訪れたとき、不安や緊張に悩まされてしまうこともありました。そんな時、先生方は私たちが最善の結果を得られるよう、最後まで支え続けてくださいました。また、学校を清潔に整えてくださった主事の皆様、毎日おいしい給食を作ってくださった栄養士さん、給食室の皆様、私たちの生活を何不自由なく送らせてくださった事務の皆様、本当にありがとうございました。このような素晴らしい方々に支えられて、毎日安心して健康に、充実した学校生活を送ることができたことは、本当に幸運なことだと思いました。 ご来賓・地域の皆様。私たちの成長を陰ながら見守り、支えてくださったこと、本当に感謝しています。私たちにとって、この地域で皆様に支えられて成長できたことは、大切な思い出の一つとなりました。 在校生のみなさん、部活動や委員会、行事などで共に活動し、さらには私たちの言葉をまっすぐに受け止め、自分なりに考えて行動してくれました。次はあなた達が伝統を引き継ぎ、守っていく番です。先輩たちの意思を受け継ぎ、新たな後輩たちとともに、高二中のさらなる向上を目指していってください。みなさんならきっとできると期待しています。 お父さん、色々なことに興味をもたせてくれてありがとう。お母さん、健康な中学生でいさせてくれてありがとう。二人の間で育てられ、ここまで成長できたことが、本当に誇らしいです。これからも、二人にとって自慢の息子になれるように努力します。今後もよろしくお願いします。 最後に、大切な仲間たちへ。楽しかった部活動、協力し合った委員会活動、全力で取り組んだ行事の数々、そして普段の何気ない日常。すべてはこんなにも素晴らしい仲間がいたからこその大切な思い出です。みんなと出会わなければ知ることのなかったこと、気が付かなかったことは、数え切れないほどあります。何かあった時、真っ先に頼ることができたのは、学年が同じ皆さんでした。 私たちがもつ力は偉大です。離ればなれになって寂しさを感じたときには、今日までのことを思い出してみてください。そこには、仲間たちとお互いに作り上げてきた自分がいます。そして、そのそばにはこれまで一緒に過ごしてきた仲間がいます。今ここにいる自分は、素晴らしい仲間との3年間があるからこその自分なのだと、思い出してほしいです。 「3年間という」という言葉はとても長いように感じます。しかし、人生において考えると、今日までの三年間は一瞬で過ぎ去ってしまったようにも思えます。一瞬だったからこそ、一つ一つの思い出が濃く、鮮やかに残るのでしょう。一生忘れることはありません。 こんなことを言うのは最初で最後になってしまいます。 大切な仲間たちへ。 「ありがとう」 令和4年3月18日 卒業生代表 |
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