校長あいさつ             令和6年4月8日  校長 水谷 知由

本日、92名の新一年生を迎え、いよいよ令和6年度が始まりました。御入学、御進級、誠におめでとうございます。
 今年は、桜の開花も頃合いよく、子どもたちの新たなスタートを待っていたかのようでした。
 私は、この令和6年4月1日に本校の校長に着任しました水谷知由(みずたに ともゆき)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、昨年6月に閣議決定された教育振興基本計画では、「持続可能な社会の創り手の育成」及び「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」をコンセプトにこれからの教育の方向性が示されました。また、東京都においても3月末に東京都教育ビジョン第5次が策定されました。板橋区も「板橋区教育ビジョン2025」及び「いたばし学び支援プラン2025」がまとめの時期を迎えており、本校も新たな教育の方向性を見据えつつ、これまでの取組を踏まえて各教育活動の充実を図っていきます。
 これからの方向性として、子どもたちのウェルビーイングを向上させ、持続可能な社会の創り手へと育成していくことが求められていますが、そこで重要なキーワードと考えるのが「自己実現」です。子どもたちが「わかる・できる喜び」を味わい、自分自身を肯定でき、なりたい自分やできるようになりたいことに向けて自ら前向きに取り組む。それが社会貢献につながる状態を創っていくことが必要だと捉えています。
 そのためには、生涯にわたって学び続ける力の基盤となる「自己学習力」が必要です。板橋区教育委員会では、この自己学習力を身に付けるために、文章や図表等から正しく認識し、思考して、表現する力である「読み解く力」の育成を推進しています。
 板橋区立学校として、国や東京都、板橋区の方針を基に、教育活動の充実を図り、この地域の未来を担う人材である子どもたちを育成していくことが本校の責務と考えます。 社会も日々変化し、多様な教育課題が混在し、それぞれに対応していく中で、実現していくことは容易ではありませんが、子どもたち自身を含め、子どもたちの周りの教師、保護者、地域の方々が共通理解・共通実践していくための指針となるものが学校の教育目標・重点目標であります。
 学校教育目標は「ともに生きる『考えて行動する子』『思いやりのあるやさしい子』『人のためにはたらく子』『ねばり強くあきらめない子』」です。そして、今年度の重点は、「考えて行動する子」です。自ら考え、判断、行動できる問題解決力の育成に向けて、各御家庭や地域でも同じ視点から子どもたちを褒め、励ましていただければ幸いです。子どもたち一人ひとりが自己実現できる学校をめざして教職員一同で取り組んで参ります。御支援・御協力をよろしくお願いいたします。