【戦争中の食糧事情】

　「火垂るの墓」をきっかけに、戦時中の人々は本当にお腹いっぱいご飯が食べられたのかという素朴な疑問から調べ学習を進めました。配給制度や闇市、疎開先での食事内容などにも触れ、食べることの自由とありがたさについて考えました。

【なぜ兵士になるのか】

　戦時中、どのようにして人々が兵士になったのかを調べ、徴兵制度や検査の内容、徴兵を逃れるために身体を傷つけた人々の話なども紹介されました。家族と離れて戦地に向かった人々の心情に触れながら、二度と戦争を繰り返してはならないという思いが語られました。

【兵士の気持ち】

　「死にたくない」「人を殺したくない」という兵士の本音と、「国のために命をささげるべき」と教え込まれた当時の価値観。その中で葛藤しながら戦った兵士の声に耳を傾け、命の重みと今の平和の尊さについて訴えかけるスピーチでした。

【もしも今が戦争中だったら】

　「毎日の当たり前」は戦時中にはなかった。１日３食、好きな服、自由な勉強や遊びが奪われた暮らしを想像し、今の平和な生活がどれだけ貴重かを実感したという内容でした。

【各国が戦争を続けた理由】

　太平洋戦争当時、各国が「正義」の名のもとに戦争を続けていたことを分析。「自国の正しさ」を主張しすぎる危険性に気づき、違いを理解し合うことの大切さを現代にもつなげて訴えました。

【戦時中の教育と現在の教育】

　戦時中は国のために命を捧げることを教えられていた「国民学校」があったことを紹介。現在の教育との違いや、家族や社会の支えがあって学べていることへの感謝の気持ちも述べられました。

【戦時中のお金と買い物】

　当時の買い物事情に注目し、いくらお金があっても食料が手に入らない時代があったこと、配給制度や物々交換の実態を紹介。現在の「買えることのありがたさ」について考える内容でした。

【生活の変化と法制度の整備】

　戦前・戦中・戦後の日本の社会の変化を比較し、戦争によって奪われた生活、そしてその後の回復を支えた憲法や法律の整備に注目。日々の暮らしがどれだけ多くの人々の努力と犠牲の上に成り立っているかを伝えました。

【東京大空襲とその背景】

　東京大空襲の背景や犠牲者数に触れ、「なぜ起きたのか」「なぜ繰り返してはいけないのか」を考察。名前すらわからず家族の元に帰れなかった多くの命に思いを寄せる、静かな訴えが印象的でした。