お昼の放送「食べ物を大切に」

※昨年度までは、月曜の朝には全校で校庭に集まって、児童朝会を行っていました。しかし、今年度は6月の学校再開以来、感染症防止の観点から一斉に集まる朝会は行っておりません。その代わりに毎週放送で給食の時間に子どもたちに校長からのメッセージを伝えています。

 給食中、失礼いたします。
 今日は食べ物を大切にしようというお話をします。
 昨日用事があって、都営浅草線に乗ったときにドアの上にある液晶モニターにこんな言葉が出ていました。毎日おにぎりが1億個捨てられていると。これはどういうことかというと、1年間の日本の食料廃棄と言って、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物の量をおにぎりに例えたものでした。私はもう少し詳しく知りたいと思って、家に帰ってそのことについて調べてみました。するとこんなことが分かりました。まだ食べられるのに捨てられている日本の「食品ロス」は年間で多い年で800万トンもあるそうです。すごく大きな数字であると言うことは分かりますが、なかなか実感しにくいですね。実は日本で1年間に採れるお米の量は約850万トンです。つまり1年間のお米の採れる量と1年間の捨てられている食べ物の量はほぼ同じなのです。さらに悲しいことに、食べ物が自由に手に入らなくて毎日亡くなってしまう人が出るような飢餓に苦しむ国への食料援助といって、世界からの食べ物の援助の量は年間約400万トンです。つまり食料援助の約2倍の量を日本だけで毎年捨てしまっていることになります。それを1日の量にしておにぎりに例えると、毎日1億個のおにぎりと同じ量の食べ物が捨てられているということでした。非常にもったいないですね。
 皆さんが今食べている給食は、毎日調理員さんが朝早くから一生懸命に作ってくださっています。私は毎日おいしい給食が食べられてありがたいなあと思いながらいただいています。皆さんも残さないようにいただきましょう。中には好き嫌いがあって、苦手な食材のある人もいるかもしれません。そんなときは、無理してどうしても全部食べなさいとは言いません。しかし、簡単に残していいやと思うのではなく、少しでも食べる努力をしましょう。
 食べ物を大切にしようというと言う今日のお話、是非おうちでも話題にしてみてください。
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