「3月11日」を迎えて緊急連絡用の校内放送機器を用いました(写真上)。 先日、テレビで被災地の方が、「あのときの体験を伝承して、記憶が消えないように」とお話しになっている場面を観ました。本日の講話には、10年前の私の体験を盛り込みました。保護者や地域の皆様も、同じような体験だったかと存じます。 「勤務先の学校で、生徒や教職員を安全に帰宅させてから、2時間ほどかけて徒歩で自宅に戻ったのが、翌日未明だったこと」「当時、高校生だった娘たちも同様に学校から歩いて帰宅していたこと」「教員である妻は、引率中の校外学習先で一夜を明かしたこと」などの体験話です。 そして、次の点を、本日帰宅してから、家族の皆さんと確認してくださいと伝えました。 「離散している場合の集合場所」「緊急時の連絡方法」「現在、食料品等の備蓄品はあるか」です。 お子様が帰宅されてから、ご家庭でお話しください。 講話の最後に、「黙祷」を捧げました(写真中・下)。中には、震災のことだけではなく、現在のコロナ禍の状況を踏まえて、自分自身のことや未来のことなどに思いを巡らせていた生徒がいたようです。 コロナ禍の下、地域防災訓練や救急救命講習会などが実施できません。生徒には、「中学生として、共助・公助の意識を高くもってもらいたい」とも伝えましたが、現状は難しい状況です。そうした活動が実施できる状況に転じたならば、「地域で活躍できる中学生」の育成に力を注ぎたいと考えています。 その節は、保護者・地域の皆様には、ご協力の程どうぞ宜しくお願いいたします。 |
|