10月29日にんじんは栄養がいっぱいあると共に低価格なことから給食で、ほとんど毎日のように使っています。にんじんは英語でキャロットといいます。それは、にんじんに多く含まれる栄養素がカロテンというところからきたものです。カロテンは目を良くしたり、風邪を防いだり、肌をきれいにしたり、ガンを防いだり、健康によい働きがいろいろあります。にんじんはアフガニスタンという国からオランダを通りイギリスへと伝わり中国を経て日本へは600年前に伝わりました。東洋系は細長く西洋系は太く短く昔から食べ物や薬などとして栽培されてきました。昔は葉も根も食べていましたが150年前頃からは根だけを食べるようになりました。リーズナブルで健康効果の高いにんじんを毎日食べることをおすすめします。 10月28日今日は給食でもハロウィンを意識してかぼちゃを使ったクリームシチューを作りました。2000年前頃にヨーロッパで活躍した民族のケルト人の1年の終わりは10月31日でした。この夜は精霊や魔女がでてくると信じられていました。 これらを追い払うために、こわい顔の形にくりぬいたおばけのかぶを家の前においておきます。かぼちゃではなく昔は白いかぶをくりぬいて内側から、ろうそくで照らしていました。そのあとアメリカに渡った人たちが、刻みやすいかぼちゃを使うようになったそうです。子どもたちが、「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ。」と魔女やおばけに仮装をして近くの家を訪れお菓子をもらうのがハロウィンの特徴です。 10月27日栗は秋の味覚として日本人にとても好まれている食べ物の1つです。ほんのりした甘味とホクホクした食感は何とも言えない味です。栗の歴史はとても古く、なんと1万2900年前に長野県の上松町にある、お宮の森裏遺跡の竪穴式住居から出ています。昔は栗を主食としてごはんのように食べていたようです。 栗の甘さを生かして栗は石焼きにした甘栗、栗ご飯、栗きんとん、栗ようかんなどの材料に使われています。ヨーロッパでも古くから栽培されマロングラッセやモンブランなどのお菓子に使われています。栗はお腹のお掃除をしたり、虫刺されや口内炎などを治す薬の効果もあります。今日の栗おこわを秋を味わって食べてほしいと思います。 10月26日鰯はマイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ等200種類ありますが、鰯といえば普通、マイワシをさします。ちりめんじゃこは鰯の子どもです。マイワシは8月から11月までがおいしい今が旬の魚です。体に7つの黒い斑点があるので7つ星という名前や栄養がいっぱいあるので海の米とか海の牧草などとも呼ばれています。鰯は骨や歯を作るカルシウムが牛乳と同じくらいあります。カルシウムは骨や歯をつくるだけでなく、神経を落ち着かせる働きもあるためイライラする人のやる気を引き出したり、集中力を高める効果もあります。また、鰯は青身魚ですのでエイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸等の脂肪を多く含んでおり、血液をサラサラにしたり、記憶力を高めるアルツハイマーなどの予防効果もあります。 10月25日中国料理は北京料理、上海料理、広東料理、四川料理の4大料理があり、それぞれの地方でその地域に合った特徴ある料理が作られています。 今日の四川豆腐は四川省の料理です。四川省は盆地にあるため夏は温度や湿度が異常に高いところから料理の保存がきくように唐辛子や香辛料をたくさん使うのが特徴です。麻婆豆腐は四川料理の代表的な料理です。今日のピリ辛の四川豆腐丼はご飯と共に美味しくいただけると思います。 10月22日給食室ではカレーライスのカレーも全て手作りです。カレーのルウは小麦粉とバターを使って時間をかけてよく炒めて作ります。バターは牛乳から作られる生クリームを使って作りますが、生クリームをよく振ると脂肪が固まり、それを練り上げたものがバターです。バターの歴史は古く、今から2,500年前にギリシャのヘロドトスという歴史家が馬や牛の乳を木の桶に入れ激しく振動させ、表面に浮かび上った脂肪部分をすくい取ってバターを作ったと記述しています。日本への伝来は1483年前に仏教と共に渡来したと言われ乳を煮詰めたソと呼ばれたものが現在のバターやチーズと言われています。その後、400年前に九州の長崎県にあったオランダ商館でバターが食べられ153年前の明治時代になってから日本でもバターが作られるようになりました。バターはお菓子や料理に使われて美味しいですが、牛乳の脂肪から作られるので食べ過ぎに注意しましょう。 10月21日野菜とごま油、調味料を和えたナムルは韓国の家庭料理になくてはならない料理の一つです。今日は高野豆腐を使ったナムルを作りました。 韓国ではナムルの味をみれば嫁の料理の腕が分かるという諺があり、どこの家庭でもナムルを作る時に野菜選びから始まり、その風味や食感を守るために手間をかけて作るそうです。簡単なようで手間と技術がいる料理です。ナムルは野菜をたくさん使って作るのでビタミンAやCそしてカルシウムなどがたくさんとれ栄養いっぱいです。 10月20日じゃがいもは昔、南アメリカのメキシコ界隈で作られていました。そこからヨーロッパ、インド、ジャガタラ(今のジャカルタ)に伝わりました。日本へは今から400年前の江戸時代にジャガタラから伝わったため、ジャガタラいもと呼ばれていましたが、だんだん呼び名が短くなり、じゃがいもとなりました。今では日本中で作られていますが、北海道のじゃがいもが有名です。 ヨーロッパのドイツでは花嫁修行の一つに200種類のじゃがいも料理を覚えるそうです。じゃがいもはエネルギーのもとになる食品ですが野菜と同じように病気を防ぐビタミンCもたくさんあります。 春のはじめに出てくる青い芽のところにソラニンという毒があるので、よく取ってから料理に使うことが大切です。 10月19日1年中きのこが出回っていますが、本来はキノコの美味しい季節は9月から11月頃の秋です。日本の国には約5,000種類のきのこがありますが、食べられるきのこは約100種類と言われています。今日の彩りご飯にはしめじ、たらのバター焼きにはえのきを使っています。きのこは香りを楽しむだけではありません。お腹のクリーニングや血液をサラサラにする食物繊維が多く含まれていて健康食品です。 10月18日りんごが美味しい季節になりました。リンゴの旬は秋から冬にかけてです。りんごの種類はフジをはじめ、津軽、王林、紅玉などの種類がありますが、最も多く食べられているのはフジです。りんごの歴史は古くヨーロッパにあるスイスでは4,000年前にリンゴの化石が発見されています。日本へは150年前にアメリカから西洋リンゴが伝わり、北海道で栽培が始まり、その後、東北地方の青森県などで栽培されるようになりました。現在、最も多く生産されているのは青森県です。その次に長野県、岩手県が続きます。リンゴの酸味は疲れをとってくれます。また、りんごはおなかのおそうじもしてくれます。 1日1このりんごを食べると医者いらずと言われています。 10月15日ナシゴレンはインドネシアやマレーシアの代表的な料理です。インドネシア語でナシはご飯を、ゴレンは油で揚げるを意味します。見た目は日本で食べるチャーハンとあまり変わりませんが、えびを使ったり調味料がサンバル、ケチャップマニス、トラシ等、現地特有の調味料を使うこと、そして、にんにく、唐辛子を使うところがナシゴレンの特徴です。また、今日、給食では卵は炒り卵にしていますが、目玉焼きにしてご飯に添えるのが本格的です。 10月14日秋から冬にかけて、さつまいもが美味しい季節です。焼き芋といえばさつまいもですが、今日の大学芋も焼き芋と同じくらいよく食べられているものです。 その大学芋ですが、この名前の由来は大正から昭和頃に東京の学生街で売り出し大学生が好んで食べたことから大学芋と言われるようになりました。この大学芋を好んだ学生はおそらく東京大学ではないかと言われているようです。当時東大の赤門前に三河屋というふかし芋のお店があり、さつまいもを揚げて蜜をからめて売ったところ学生の間で人気が出たという逸話が残っています。三河屋さんは1940年(昭和15年)まで東大赤門前で営業していたようです。 10月13日のっぺい汁は東北にある新潟県の郷土料理として有名です。野菜や肉、魚などを入れて澱粉でとろみをつけた汁物です。使う材料はそれぞれの地域や家によって違い、お正月やお祭り、お盆などに作られます。 かつお節をうすくけずったものを花カツオといいますが、その花カツオを野菜の和え物に使ったおかか和えです。 10月12日柿は10〜11月の秋が旬のくだものです。柿は中国、朝鮮半島をへて日本に伝わりました。1305年前の古事記にもでている大昔からある果物です。柿には甘柿と渋柿があり、熟すと自然に渋みがとれ甘くなるのは甘柿、熟しても甘くならないのが渋柿です。渋柿は皮をむき、ひもを通して軒下の日当たりが良く風通しの良い所に干すと甘くなります。「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」という俳句があります。これは正岡子規が詠んだ、とても有名な俳句ですが法隆寺のある奈良県は柿が日本で初めて栽培された所です。今は和歌山県が1位で全国の半分を生産し、その次に奈良県、新潟県となっています。今日の給食で使っている柿も和歌山県でとれた柿です。「柿が赤くなると医者が青くなる」と昔からいわれているほど柿はかぜを防ぐビタミンCが多く、柿を1こ(200g)食べると1日のビタミンC100mgをとることができる健康によい果物です。 10月11日菜めしは野菜の小松菜を使ったご飯です。小松菜は1年中食べられますが本来は12月から3月が旬の野菜です。昔は小松菜は冬の野菜と言うことから冬菜、雪菜と呼ばれていました。小松菜の栄養は緑の濃い野菜の中でトップクラスです。中でも骨や歯をつくるカルシウムは牛乳と同じくらい多く含まれています。そのほか病気を防いだり、ストレスに強いビタミンCや血液をつくる鉄分、あらゆるがんを防いだり、視力を良くするベーターカロテンもたくさん含んでいます。お家でも小松菜を炒めたり、お浸しにしたり、デザートのケーキやクッキーなどにも使えるので大いに食べてほしいと思います。 10月8日私たち日本人にとって馴染みのある果物と言えばみかんではないでしょうか。日本では和歌山県や愛媛県など温暖な地域でみかんの栽培が盛んに行われています。みかんの原産地は中国とされています。紀元前の中国の文献によれば柑、橘、橙という品種があり更にそれぞれ数十種類の品種があったようです。日本にみかんがもたらされたのは神話時代にまで遡ります。日本の歴史書である古事記や日本書紀によると垂任天皇の命により田道間守なる人物が中国に渡って延命長寿に効果的な橘を持ち帰ったとあり、これが現在のみかんの原型と言われています。 みかんは10月から1月頃までが旬の果物です。ストレスや風邪の予防効果があるビタミンCを豊富に含むみかんをデザートにお召し上がりになってください。 10月7日今日の魚はもうかさめと言う魚を使っています。もうかさめは別の名前をネズミザメと言われています。頭の形がネズミに似ているのでこの名前が付いたそうです。もうかさめは日本では北海道や青森県、秋田県、山形県などの東北地方の海にいます。もうかさめは青身魚なので血液をサラサラにしたり、記憶力をよくするドコサヘキサエン酸という脂肪をたくさん含んでいて健康にとてもよいです。この他、血液をつくる鉄分も多く含んでいます。お肉ばかり食べている人は自分の健康を考えて、もうかさめ等のような青身魚を食べることが大切です。 10月6日今日のカスレは給食で初めて作る料理です。 カスレはヨーロッパにあるフランスの田舎にあるランドッグという町の家庭で作られる、白インゲン豆と豚肉を煮込んだ郷土料理として有名です。豆は大豆をはじめとして様々な種類がありますが、体をつくるタンパク質やお腹のクリーニングをする食物繊維等が多く高栄養の食品です。スープやサラダ等に豆をもっと使って食べることをおすすめします。 10月5日けんちん汁は鎌倉にある建長寺の僧侶が考案した事から、けんちん汁と呼ばれるようになりました。そのけんちん汁に今が旬の里芋を使っています。 里芋は昔、家の芋、畑芋と呼ばれていましたが、いつの頃からか山に出来る山芋に対して里に作る芋という意味から里芋と呼ぶようになりました。里芋は親芋から小芋、孫芋と、どんどん増えていくのでおめでたい食べ物として使われ、お正月やお祭りのごちそうにも出てきます。里芋の歴史は古く5,000年前頃インドで既に栽培され日本には中国を経由して伝わりました。お腹のクリーニングをする食物繊維が豊富です。 |
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