学校長よりご挨拶  
 
 

「苦しいときこそ支え合える」それがほんとうの友情だ!

                             校長 本 間  信 治

◇ 余寒の候、皆様にはご健勝のことと存じ上げます。はやいもので、間もなく3月を迎えます。地道に積み重ねてきた健康づくりのための自立活動、基本的生活の確立等の取り組みが花開く春、旅立ちの春、進級の春は、もうすくそこに来ています。

◇ 2月21日(土)は、「寮対抗駅伝大会」でした。三年生から六年生まで縦割りで生活している寮ごとにチームを構成し、一人1kmを全力で「友情の襷」をつなぐために走りました。体調不良やけがのため、当日走れないお友達の代わりに二回走った人もいます。寒風をついて襷をつなぐ“熱いドラマ”がありました。

◇ 先頭を走る六年生が、折り返し地点であとから来るチームのランナーに、「頑張れ」とハイタッチでエールを送る姿や、走ることが苦手な人を励まし、ゴールしたときにみんなが温かい拍手を送る姿、「頑張れ」「ファイト」「ドンマイ」のかけ声等、沿道で見守った私の胸に熱いものが込み上げてくる、素晴らしいドラマがありました。

◇ 一人で走るだけでは、あそこまでの全力疾走やドラマは生まれなかったかもしれません。「苦しい。もう歩いてしまおう。」という弱気を克服して、一歩一歩ゴールを目指した強い心は、次のランナーに襷をつなぐという責任感によって生まれたのでしょう。自分の責任をしっかりと果たすことの大切さを、一人一人が心に刻んで頑張ったのです。

◇ 大リーグのヤンキースの田中将大選手も、「調子のいいときによい投球ができるのは当然。大切なのは、調子がよくないときでも試合をつくり、チームの勝利に貢献できることがエースとしての責任」であると話しています。私たちも、子どもたちも、調子の悪いとき、苦しいとき、辛いとき、心が折れそうなときにでも、やるべきことをしっかりとできること、責任を果たすことができることが大切なのだと思います。

そして、そんな苦しいときこそ支え合えることこそが、ほんとうの友情だと思います。今回の駅伝大会で、そんな「ほんとうの友情」の素晴らしいかたちを見せてもらいました。

   さあ!いよいよしめくくりの月、3月を迎えます。3月21日の卒業・終了式をめざして、立派に一年間のまとめを行っていきましょう。六年生は、旅立ちの日に胸を張って太平洋に抱かれた天津の学舎を巣立っていけるように頑張ってまいりましょう。

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二学期そして平成26年が終了致します。

皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

「おかえりなさい」という言葉

                                校長 本間 信治

   第二学期が終了いたします。そして、平成26年(2014年)もあと数日を残すのみとなりました。残暑厳しかった8月31日にスタートした二学期も、様々な出来事、思い出を積み重ねながら天津っ子たちは大きく成長してきました。その努力を讃えるとともに、保護者の皆様方のご家庭からの応援に心より感謝を申し上げます。

   さて、話題がかわりますが、昭和の名優 高倉健さんが先日ご逝去されました。高倉さんが出演した代表作のひとつ「幸福の黄色いハンカチ」の映画の中で、隠されたキーワードは「おかえりなさい」という言葉だった、ということを共演者の武田鉄矢さんが言っていました。

   刑期を終えて出所した健さんが演ずる主人公の回想シーンの中で、妻役の倍賞智恵子さんは「おかえり」といって微笑むのです。人間は失敗や過ちをおかすものですが、そうして傷ついた人の心をリセットする言葉が、家に帰ったときの「おかえりなさい」なのです。過ちをおかした自分を責め、家族が受け入れてくれるかどうかという不安に悩む主人公が見た風にはためく数十枚の黄色いハンカチは、この「おかえりなさい」という言葉の象徴だったわけです。

「失敗し、罪をおかしたとしても、心を改めて新たな出発をきることができれば大丈夫なのだ。その新たなスタートを信頼しているよ。なにがあっても、あなたのことをまるごと受け入れているよ。」というリセットの言葉が「おかえりなさい」という言葉なのです。

   今年も、子どもたちはたくさんのことを学び、同時にたくさんの失敗や過ちをおかしながら成長してきました。そうした努力を認め、過ちを許しながら、新しい年を気持ちよくスタートするために、どうぞ心から「おかえりなさい」の言葉でご家庭に迎えてあげてください。そして、新年の三学期のスタートにあたっては、この「おかえりなさい」の対の言葉である「いってらっしゃい」で爽やかに送り出してあげてください。

   皆様、今年もたいへんお世話になりました。すこし早いですが、皆様おそろいでよいお年をお迎えください。

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二学期が始まりました。天津の海辺に子どもたちの元気な声がひびきます。皆様、二学期もどうぞよろしくお願い申し上げます。

「必笑」(ひっしょう)〜何事も前向きに。そして最後に笑おう〜

校長 本間 信治

◇ 厳しかった残暑の中にも、秋の気配が感じられるようになった今日この頃です。天津わかしお学校に子どもたちの元気な声が帰ってきました。

 二学期より4名のみなさんが前籍校に戻り、新たに9名のみなさんをお迎えして、36名で二学期の始業式を迎えました。

◇ 今年は、厳しい残暑とともに、近年は温暖化などの環境変化によるものか、記録的な豪雨等による自然災害に見舞われた日本列島でした。被災地の皆様には心よりお見舞いを申し上げるものです。

◇ また、夏の風物詩である甲子園「全国高校野球選手権大会」でも、今年も様々な感動のドラマがありました。私は、その中で石川県代表の星稜高校の選手の合言葉「必笑(ひっしょう)」が心に残っています。星稜高校は、甲子園の歴史の中ではものすごい強豪校ではありませんが、「箕島高校との18回の死闘」「松井の5連続敬遠」などの球史に残る出来事にかかわっています。いわば“記録より記憶に残る”学校なので、私は好感をもっています。

◇ 今年も地方予選決勝で、「9回裏8点差を逆転サヨナラ」というミラクルを起こしていますが、その選手たちの合言葉が「必勝」ならぬ「必笑」です。「笑おう。笑えば前向きになれる。」その言葉通り、どんな逆境でも笑顔で前向きに進めば、必ず道は拓ける。そして、「結果」よりも全力を尽くしたことのよる「悔いを残さなかった満足感」で笑おう、という素晴らしいことを教えてくれました。

甲子園で敗れても、選手たちは前向きです。「笑っていこうと言い続けてきた。この経験をチームメートみんながそれぞれの人生に生かしていければいい。」(星稜高校 村中主将)

◇ 私は、天津っ子たちに、この「必笑」の言葉を考えてほしいと思います。「必勝」は全員には無理です。なぜならば、勝負事だから必ず敗者はうまれます、しかし、全員で「必笑」することはできる。いや、何事においても「必笑」でなければなりません。でも、「必笑」を貫くことは、そんなに簡単なことではありません。そのことについて二学期は考え続けてみましょう。そして、学校でも寮でもみんなで悔いのない毎日を積みかさね、充実した二学期にしてまいりましょう。

◇ 終わりになりましたが、長い夏季休業中、ご家庭でのご指導ありがとうございました。二学期も様々な取り組みを充実させ、子どもたちの成長につなげてまいります。ご家庭からのご支援、ご協力をお願い申し上げます。

 

 
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おかげさまをもちまして、平成26年度一学期が終了しました。

皆様のご厚情に感謝申し上げます、

さあ!子どもたちが待ちに待った夏休みを迎えます。

「静」と「動」のバランスを

校長 本間 信治

   新たな入学者を含めて32名で出発した平成26年度も、一学期の終業式を迎えました。24時間の学校・寄宿舎生活の中で様々な課題はありましたが、天津っ子のみなさんはよく頑張り、成長してきたと思います。通知表に示された一人一人の頑張りの記録をもとに、親子で豊かな話し合いをお願いいたします。

   さて、ご案内のように、今年度は東京都教育委員会より「オリンピック教育推進校」の指定を受け、その実践を進めております。その一環として、7月4日に、水泳女子バタフライ(ロンドン五輪女子400mメドレーリレー銅メダリスト)加藤ゆか選手が来校され、講演とプールでの水泳指導をしていただきました。子どもたちにとっても、私たち教職員にとっても素晴らしい貴重な学習の機会となりました。

   さまざまなご苦労や挫折を乗り越えて、オリンピックのメダリストの栄冠を手にされた加藤選手のお話の中で、とても大切なことを教えていただきました。

 それは、自分のめざす大きな目標を達成するためには「どんな時もあきらめず、一歩一歩小さな目標を達成し続けていくこと」こそが大切であるということです。

   また、今年からヨガを取り入れた天津独自の体操を児童が学習を通して創り上げる取り組みを行っています。ヨガの講師としてヨガインストラクターの平賀恭子先生にご指導をいただきながら、呼吸法や、身体の自然の状態を意識した体操を行っています。

   現代社会は“分刻み”“秒刻み”の多動で刺激の多い生活に満ちあふれています。しかし、忘れてはいけないのは、人間も自然の一部であるということです。「動」の世界ばかりが続くと身体も心も疲弊し傷ついてきます。静かに自然の中にいる自分の姿を意識する「静」の世界を取り入れることが心身の健康のためにとても大切だということがわかってきました。

   今後、学校教育にも「静」の部分を取り入れ、「動」と「静」とのバランスがとれるようになると、子どもたちの心身の成長にとって大きな成果につながると考えます。今後、日常生活に、子どもたちとともに創り上げている「ヨガ体操」など、「静」の取り組みも取り入れることを試みてまいりたいと思います。

   さて、いよいよ夏休みを迎えます。今年から夏休みが長くなりました。天津で培った力を発揮して、事故なく、けがなく、病気なく、素晴らしい夏休みとなりますようご家庭でのご指導をお願い致します。

 重ねまして、天津わかしお学校の教育活動に対しまして様々なご厚情を賜りました皆様方に心より御礼申し上げます。

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平成26年度道徳授業地区公開講座に当たって

「オリンピックの心」と道徳

 〜本校は今年度、東京都教育委員会より「オリンピック教育推進校」の指定を受けています〜

校長 本間 信治

  6月14日(土)に開催いたしました道徳授業地区公開講座の公開授業では、各学年で オリンピックに関係した教材を取り上げました。

 本校は今年度、東京都教育委員会より「オリンピック教育推進校」の指定をうけ、研究と実践に取り組んでいます。

  さて、2020年のオリンピック東京大会の開催が決まり、また現在ブラジルにおいて開催されているサッカーFIFAワールカップ大会もあって、今、日本中の話題は、国際的なスポーツで盛り上がっています。

また東京オリンピックが開催される6年後の2020年は、児童のみなさんはまさに“青春のど真ん中”であり、世界中から日本に来られる海外からのお客様を「おもてなしの心」で迎える中心世代です。

  オリンピックは、このように私たちや子どもたちに大きな夢や希望を与えてくれるものです。しかし、オリンピックの根本にある精神(オリンピック精神、「オリンピックの心※以後、「オリンピックの心」と表現します)をしっかりと学ばないと、「勝利至上主義」や、相手国・相手チームへの敬意を欠いた誤った考えにおちいる危険もあります。

  オリンピックの心は、単にスポーツにとどまりません。「オリンピック憲章」の中に書かれた「オリンピズム(オリンピックの心)の根本原理」(裏面資料をご参照ください)によれば、

◎オリンピズムが求めるものは、努力のうちに見出される喜び、よい手本となる教育的価値、社会的責任、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重に基づいた生き方の創造である。

◎オリンピズムの目標は、スポーツを人類の調和のとれた発達に役立てることにあり、その目的は人間の尊厳に重きを置く平和な社会を推進することにある。

◎人種、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれ、オリンピック精神と相容れない。

  等、世界中のどの国においても通用する普遍的な道徳的価値が凝縮されています。

◇21世紀の世界に生きるたくましい日本人として成長してほしいと願う本校の子どもたちが、広い心と公正な判断力をもって、世界の平和に貢献できる国際人となってほしいという願いが、本日の道徳授業には込められています。

これからも、「オリンピックの心」を取り上げた学習を、各教科・領域をこえて進めてまいります。そして、真のスポーツマンシップ(それは平和を愛する心です)とフェアプレーの精神を育ててまいります。

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